岩手県花巻市の花巻地区タクシー業協同組合(筑後英孝理事長)の加盟15社は5日、妊婦や乳幼児の運賃を1割引きにするサービスを来年1月に始めると発表した。
市内在住の妊婦と小学校就学前の幼稚園児、保育園児、乳児が対象。15社が運営する計233台で利用できる。母子手帳や保険証を提示、割引を受ける。
取り組みを応援するため市は来年2月、対象となる保護者約6000人に「子育てタクシーカード」を交付する予定で、2月からはカードの提示によりサービスを受けられるようになる。
10月15日付で東北運輸局の認可を受けた。東北運輸局によると、子育て支援の乗車割引は高松市や京都府などで広まりつつあるが、市町村単位でまとまって取り組むのは珍しいという。組合の立花徳久理事(50)は「業界は不況で苦しいが、少しでも子育てに協力し、多くの人に利用してほしい」と話している。組合は未成年の犯罪被害防止に向け、小中学生の乗車についても割引導入を検討している。
|