コリー達に囲まれて
ラフコリー専門のブリーダーとして、コリー達と共に過ごす日々を記録します。

最も鮮烈な思い出のコリー

AIRWOMAN COLLIES

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コリーを飼うことができなかった学童期、TVドラマで見る
コリーではない、生きた現物のコリーで思い出に残る犬が
4頭居る。


父が入院していた病院の中庭で飼われていたセーブルと
トライのペアと、小学校の同級生が飼主に返さず飼ってた
セーブルと、私になついて、そろばん教室から自宅まで
付いてきた大きな迷子のセーブルのオスのコリーである。


その家まで付いてきた迷子のコリーを飼いたいと父母に
頼んだが、子供に大型犬は世話できないと許してもらえ
なかった。
そして、翌朝、家の前の道路の50m先のセンターラインの
上に静かに横たわる茶色の死体を発見した。その迷子の
コリーだった。


うちで飼っていれば死ぬことは無かったのにと後悔した。
可哀想で可哀想でしかたなかった。いつか自分でお金を
貯めて、犬を飼える様になったら、絶対にコリーにしよう、
絶対に迷子にしないように、絶対に交通事故に会わせない
ようにしようと決心した。


どんな犬の幸せも命の安全が保たれた上での話である。
脱走して交通事故で死ぬ可能性があるのに、飼育環境を
改善しないような飼主は、私にしてみれば、飼育不適格者
以外のなにものでもない。命を守ってやれなくて、いったい
なんのための愛情だろうかと思う。そんなのは自己満足の
為の一方的な愛情に過ぎない。いや、愛情だと錯覚した
自己満足といった方が良いかもしれない。


犬にかける優しい言葉も、美味しい御飯も、行き届いた
手入れも、命の安全が保てない飼い方であれば、全く
意味が無い。どうして世の中には、犬が脱走するような
環境で飼うことを深刻に捉えない人が居るのか不思議だ。
交通事故にあった犬の亡骸を見たことが無いのだろうか。
滅多に車が入ってこないような閑静な住宅街とか寒村の
ような僻地でしか、犬を飼ったことがないからだろうか。


自分の犬が、脱走したのに、たまたま運よく生きて戻って
きたから、全ての脱走犬が生きて戻れるだなんて呑気に
考えているのだろうか。


私の幼い頃の最も鮮烈なコリーの思い出は、楽しそうに
走るコリーでもなければ、飼主に甘えるコリーでもなく、
朝靄の中、冷たい道路に横たわる哀れで悲しい交通事故
死体である。


今のような交通量のない時代だったけれども、夜間に
ふらふらしていて轢かれたのだろう。何十年の年月が経ち
どこもかしこも車だらけの世の中で、犬が脱走してしまう
可能性を完璧に絶つ努力をしない人は、若かろうが、犬に
優しかろうが、有り余るほどのお金をつぎ込もうが、犬の
生命の安全を保てない、命を重く捉えることのできない
飼育不適格者であると私は思う。
【2007/12/06 02:14】 | 飼育

運動量が生じる理由

AIRWOMAN COLLIES

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福の子犬たちの目も開いたことだし、明日からジャスミンの
交配も始まるし、土日と崩していた体調も復活したから、
そろそろ中断していた平常業務もこなさねばならない。
まずは、土の運動場と屋内運動場の二酸化塩素撒きから
始めよう。


運動場へ真土も入れたいのだけど、今それをやると、また
背筋痛から消化不良になってダウンしてしまう。排水溝や
プロパンガスの設置場所その他の関係で、トラックごと
運動場へは入れない為、いちいち一輪車で運び入れるしか
ないのである。


50坪以上はある屋内運動場ができたので、台風の日でも
犬達を走らせることができるのは非常に便利なのだが、
水周りが完備されていない為、遠くからホースを引っ張って
きたり、消毒液を撒いてから箒で土ぼこりを掻き集めたりと
面倒である。


土の運動場の方も屋内運動場と同じか、もう少し広いが
元々が庭石だらけだったので、土を足していないと岩が
むき出しになってくる。でも、犬達は、でこぼこを好むので
まっ平らである必要はない。


関節を痛めるので、コンクリート部分は、屋内運動場だけに
留めたいのだが、土の運動場で走らせていると、犬の毛の
間に細かい埃が入り込むのは防げないので、芝生ならば
汚れずに済むのにと思うけど、どうせ犬達が暴走するから
すぐに枯れてしまうと思って諦めている。


うちの犬達は、毎日、飽きもせずに暴走している。運動場に
隣接する借家に住むイトコ夫婦の子供が幼稚園へ行くとき、
帰るとき、郵便局のバイクが入って来る時、出てゆく時、
別棟の父母宅の裏手にあるビニールハウスに人が来る時、
帰る時、父母が病院へ出かける時、戻る時、毎度毎度、
生後9ヶ月から7歳までの7〜8頭で、土の運動場から
屋内運動場へと続くL字型の運動スペースを猛ダッシュで
駆け抜けてゆく。


ぶつかられると吹っ飛ぶので、走り始めたら避けるように
しているが、あんまり吠えて煩い時には、「ハウス!」と
一喝し呼び戻す。けたたましく吠えていたのが、一瞬で
黙るので、先日も、借家のプロパンガス交換に来ていた
ガス屋さんが驚いていた。


なんでこれほど、うちの連中が、中年も交えてよく走るのか
というと、来客が来たのが、土の運動場からちらっと見えは
するが、すぐに借家で隠れてしまう。だから、ダッシュで
土の運動場を走り抜け、直角に屋内運動場へ回り込み、
父母宅の入り口が見える所まで、来客を確かめに行くの
である。


警戒心と防衛本能に基づく走りだから、単なるお遊びの
走りよりも速いのである。オモチャや木の枝を咥えて、
ゆったりとした歩幅でのギャロップで駆けているときも
あるが、筋力を付けているのは、無酸素運動である必死の
猛ダッシュの時だろうと思う。たぶん、来客が少ない閑静な
住宅街や山奥であったり、入り口からずっと来客が見える
作りだったら、これほどの運動量にはならないだろう。


それに正方形と違って細くL字になっているので、走るのに
適しているのである。願わくば、家の周囲をぐるっと回る
幅2mくらいの走路を作りたいが、父母宅や借家への車の
出入りに不都合が生じるので許可してもらえない。


あと、30万以上はするというプロハン仕様の犬用の大きい
ルームランナーがあれば、トロット運動に自転車で出かける
必要がなくなるが、30万は痛い。宝くじにでも当たらねば
ちょっと買うのは無理である。小型犬ならば、父のお古の
人間用のルームランナーでも使えそうな気がするが、私が、
中型や小型犬を飼う気がないから、無用の長物である。


ピリカも福に続いてバネのゆるいケージを脱走するように
なったので、大きくて、バネのしっかりしたケージも欲しい。
子犬用のサークルもいくつか買い足したいし、子犬の屋内
撮影用のデジタル一眼も欲しいし、次から次へと必要な
備品が出てくる。チワワなんかだと、ケージ一つに何頭も
入れれるから、設備費は安くつくんだよなぁ。羨ましい。
でも、間違って踏んづけてしまいそうな小型犬を飼うくらい
ならば、身軽で野性味のある、ソマリみたいな猫の方が
欲しいから、羨ましがっても始まらないか。

【2007/12/05 03:03】 | 飼育

3.125%の血

AIRWOMAN COLLIES

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福とレックスの子犬たち5頭全ての目が開きました。
生後15日になったので開いてなかった子2頭は、私が
開けました。動きも活発で木枠によじ登っています。


リズ胎とマイヤ胎は、置き忘れたティッシュペーパーを
引っ張り出したり、ペットシーツをめくったり、オモチャを
振り回して、ウガウガ言っています。今週の木曜日の
3回目の撮影会ではMOVIEもお願いしておこうかなと
思います。


ジュリアの出産前には、リズ胎とマイヤ胎は、成犬達を
何頭かおいている別の部屋へお引越しです。
あさってからジャスミンの交配を開始します。あかりは
女を止めたのか、1年2ヶ月以上ヒートが来ていません。
ジョイのヒートは来月に来そうですが、この子は、ショーに
出す為に繁殖をパスするかもしれません。


最近、今回の福胎と全く同じ父母犬の組合せで2月に
生まれた生後9ヶ月の子犬たちの画像が届いたので
今の子犬たちのオーナーさんは御覧になって下さい。
今回の11月19日生まれの子犬たちもこんな感じに
育ちます。なかなか良い子たちです。
75%がアメリカのFANTASYの血統、残りの25%の
うちの12.5%が、命日が近いヒューイのカナダの血統、
もう12.5%が、9月に亡くなった凪の血です。


凪は関西に輸入されたFANTASYのAM−CHの娘で、
凪の母犬は、アメリカのCOUNTRYVIEW犬舎出身の
AM−CHの娘です。となると、福胎の子犬たちは、
合計、75+12.5÷2=87.5%が、アメリカの
FANTASYの血でできているということになります。


凪はJCC最大手の関西のB犬舎の繁殖犬ですが、全く
B犬舎の血液は入っていません。B犬舎が輸入した
AM−CHに、台メスの交配を頼んだ九州の犬舎が
子種料ではなく子返しとしてB犬舎に渡した犬が、凪の
母犬だからです。


凪からひ孫の福胎の子犬たちに伝わる12.5%の血の
半分の更に半分の3.125%の血液だけが、代々、
JCCに伝わってきた血液になるわけですが、凪の母、
つまり福の曾祖母の3代前にもAM−CHが入っています。
TWIN CREEKS POST MASTERという名犬です。


要は、私の手にAM−CH直子である凪が渡ってからも、
これでもかこれでもかというくらい外産系の優秀な血統の
種オスを交配して、やっとこれくらいならまずまずかなと
言えるだけのものになって来たわけです。ただ近所にいる
からとか友人の犬だからという理由で交配相手の種オスを
選んだのでは決して良い犬になりようがないということです。


美しい容姿も高い知能も健全性も良い性質も全て備わって
初めて、本当に良い犬と言えます。そこに至る道のりは
遠いのです。


そして、100%FANTASYの血統の台メス達が居るのに
なぜ凪の血統を残しているかというと、非常に訓練性能が
高いからです。
この血筋で、いつかプロの訓練士が競うJKCの競技会で
活躍してくれる犬を出すことも、ドッグショーで自家繁殖の
JKC−CHを出すことや年間50頭のJKC犬籍オンリーの
繁殖犬を出すことと並んで、私の目標の一つです。
残念ながら、あと少しのところで出産数もJKC−CHも
来年に繰越になりそうですが。


それにしても、このパーセンテージで繁殖を表す方法は
ヒューイの父犬の名犬AM&CANーCH ALFENLOCH
MASTERPIECEの繁殖犬舎であるALFENLOCHが、
よく行う方法ですが、頭がこんがらがってきます。でも、
繁殖のプランを練る時に需要な指針になります。



●もう鶏のような声でも猫のような声でもなく、フワンと
犬とおぼしき声を出し始めたリズ胎の子犬たち。

リズ胎ティッシュ



●黒いから、たぶんマイヤの子犬でしょう。満腹です。

マイヤ胎かな



●目が開く前の福胎の子犬たち。
福胎1129VF



●東京で都会のマンション暮らしをしている福の前胎の
トリスタン君。

トリスタン11月



●JKCとJCCの両方のショーで活躍しているクロム君。

クロム11月



●同居の他犬種とペット暮らしを満喫している春ちゃん。

春11月の2


春11月の1


【2007/12/04 11:04】 | 子犬

ある精神状態

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11月から12月にかけては、私にとっては、辛い記憶が
山盛りの季節である。


1989年の11月28日に愛馬が急死した。週に5日、
片道が車で1時間の距離を何年も厩舎へ通い続けた。
1日1〜2時間の単騎騎乗のレッスンの後、白い泡汗を
かいた大きな馬の身体をシャンプーして乾かし、馬房を
きれいにして、馬具の手入れをした。


1日24時間のうち眠っている時以外は全て、頭の中は、
愛馬の事、調教の事しか無い状態が4年続いたあとの
突然の事故死だった。離婚し人生の挫折を味わった時の
何倍も辛かった。
何も手に付かず、新しい馬を購入する気力も自分で再び
他の馬を調教してゆく気力も湧かなかった。


だから、コリーを買った。もしかしたら塾を廃業して
馬の調教の仕事で食べてゆけるようになるかもという
夢を失った代わりに、幼い頃からの夢だったコリーを
飼う事だけでも叶えたいと思ったのである。


馬術のインストラクターになるには、クラブが命じる
ままに手当たりしだいに練習用の馬に乗り、荒っぽい
方法で技術を磨いてゆく方法と、自分用の競技馬で
成績を上げた上で参与という形でパートタイマー的に
職に付く方法が、当時、所属していた乗馬クラブには
あったので、既に30歳代初めであった私には、後者の
方法しか選択の余地はなかったし、自分の性格からして
その方が向いていた。


でも、馬の維持費は高額で、危険を冒してでもクラブの
命じる馬に手当たりしだいに乗る方が経済的には非常に
楽だったのである。


若さや体力に自信がなかったので、経済的にしんどいが
体力的な負担が少ない方法で日々精進した。でも、もし
怪我して入院したら、馬の維持ができず、手放さねば
ならない。馬代数百万のローンも残っていたから、常に
緊張の中に身をおいていた。
そうした中で、ただひたすら、馬を理解し、与えられた
課題をこなそうと努めた。


インストラクターの監視下で集団レッスンを受けるのと
異なり、単騎で騎乗して馬場に出た場合、馬は、騎手の
命じたとおりに動くとは限らない。どんなに可愛がった
からといって、命じるとおりに動いてくれたりはしない。
正しいバランス移動と正しい扶助がなければ、少しも
動いてはくれない。
それでも無理に動かそうとすると、反抗して暴走するし
立ち上がるし、蹴り上げる。毎日が、馬の意思と自分の
意思との戦いだった。


こういう関係は、ペットとして可愛がる犬との間には
生まれない。ある目的を持って、ある高みにまで昇り
つめる為に、動物の意思と人の意思がぶつかり合い、
互いが頑として譲らずにいたのが、理解し合い、やがて
協調しあう関係になるまで、長い長い努力の末にやっと
生まれる。この精神的な繋がりは、夫婦の間や恋人間の
心の繋がりよりも強固な場合も多い。


そういう濃厚な関係を動物との間に持った経験のない
人には、全く理解できない精神世界である。おそらく
馬のインストラクターでも犬の訓練士でも、職業的に
ただ淡々と仕事をこなしているだけでは決して達する
ことができない精神状態であり、動物との心の繋がり
だろうと思う。
思いつめて、思いつめて、朝から晩まで頭から離れず、
全身全霊で取り組んでこそ達することができる精神状態
なのである。


私は、馬との間では、そういう精神状態にまで達した
経験があるが、犬では無い。可愛がって、可愛がって
最期まで見送った犬は何頭もいるが、あえて、そういう
濃厚な精神的繋がりを持たなかった。そういう関係まで
行ってしまうと死なれた時が辛い。私は、1頭の犬との
強い精神的な繋がりを持たねばならぬ訓練士ではなく、
多くの犬達を育てねばならないブリーダーを目指した。
でも、訓練の専門家として、そういう精神状態にまで
自分を追い込めることのできる人が羨ましくもある。
【2007/12/03 00:17】 | 飼育

念書

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catnap さんのコメントでは、結局、愛護センターへ
問合せをして来た男性と、太郎という迷子犬の飼主だと
名乗る男性が同一人物であるかどうかも、太郎という
迷子とアルファ君とが同じ犬であるかどうかも分からず
じまいだったようだ。


また、飼主だと名乗る人物は、愛護団体catnapさんと
会う意志はなく、代理人である兄上様が言わんとする
ところは、買った犬は、どういう飼い方をしても勝手、
今後も脱走の恐れがある飼い方を続けるということだ。


これなら、仮に、太郎という犬がアルファと同じ犬で
あったとしても、その人物に渡せば、今までのように
脱走を繰り返し、運が悪ければ、交通事故に会って
死ぬということだ。ごく最近も脱走したシェルティが
事故死したとブログに出ていた。脱走した犬が生き延び
られる保証などどこにも無い。


そして、50歳代半ばで、最初の情報のように老齢では
ないとしても、出張で家を空ける1人住まいの男性である
ということは、やはり犬を飼うに適した人物ではないと
いうことだろう。兄上様が何かの際に引き取って世話を
してくれるというなら話は別だが、兄上様も放し飼いを
するようなタイプだし、犬の幸せな老後は難しいだろう。
いずれにせよ、catnap さんが大丈夫と判断したところへ
行くのが、アルファの幸せだろうと思う。


今回の一件で、今までのように、若くても1人暮らしの
人には、譲渡の際に念書を書いてもらい、もしもの折の
引受人にも念書を書いてもらう売買方式が正解だと思う。


買った犬のことを干渉しすぎるのを嫌う人もいるので、
HPやブログや非公開ファイルで逐一情報提供はするが、
こちらからは、重要な連絡事項以外は、個別に様子伺い
メールは送らないようにしている。もちろん、頂いた
メールへは、すぐにお返事している。


ブリーダーとしては、犬の安全と飼主さんの幸せの為に、
情報提供しているのだから、買った犬は、どう飼おうが
自分の勝手みたいなことを言うような人には、お譲り
したくないと思う。

=========================

29日の撮影会の画像の一部です。
リズ胎は、走り始めました。ショー用を出す胎なので
全頭、生後25日頃より、ステイの練習をさせてます。
生後27日になった昨日30日に、秤に載せてみたら
ステイの練習のおかげで、少しも動きませんでした。
こんなに幼くても、褒められていることを理解します。


体重は、最大の子が1640gで、最小が1220g
です。マイヤ胎の2頭は、1240gと1420gで、
6日早く生まれたリズ胎の2頭より大きいです。
福胎は、あと2〜3日で、目が開くでしょう。こちらは
ほとんどの子犬が、生まれて10日で出生時の2倍の
体重になりました。

L2mT個別



L1mS個別

【2007/12/01 11:28】 | 飼育

こちらから売った覚えはない

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結局のところ、可哀想と可愛いでしか、犬を捉えられない
人々が、私を非難しているということだ。私は、こちらが
先に喧嘩を売られたと思っている。ブログの日付や内容を
見ても前後関係は分かるはずだ。以前は、うちのURLを
某ブリーダーのブログのコメント欄に貼られたが、今回は
リンク先のブログだったから気付くのが遅れたのである。
何を言っても理解しようとはしないだろうけど、ブログの
主に答えておこう。


某ブリーダー・サイトの信奉者と異なり、私を応援して
下さる方々は、長らくレスキューに関わってきた人や
親の代から訓練系の繁殖家の家庭に育った人や純粋に
血統や犬種を研究してきた人や獣医師といった人々が
多いのである。


無料譲渡の里親ではなく、購入ではあるが、私自身が
コリーを成犬から何頭も飼ってきている。譲渡にお金が
関係しているとか、いないとかは、犬自身にとっては
関係ない。成犬になってから環境が変わるという点で
全く同じである。


引き取った犬が、なかなか食べるようにならないのは、
孤独だけが原因じゃないのである。単に新しい家庭での
環境作りが不十分だったり、以前の家庭での飼育方法と
ギャップが大き過ぎるのに原因があるということだ。


手から物を食べさせるのは、病気で上半身を起こせない
犬以外には行わない方が良いことである。逆に、余計に
食べなくなってしまうので、私は子犬のオーナーさんに
そうしないように言っている。


計画繁殖でもないのに、目を放した隙に息子犬が母犬に
乗って妊娠、そして2回連続の帝王切開で出産、生まれた
子犬たちには遺伝的傾向が非常に強いと言われる口蓋裂が
出ているのに、有料で子犬を売るブリーダーであるにも
関わらず、淘汰はせずに育ててしまう。そして、口蓋裂の
子の同胎犬を繁殖に使う。きっとその繁殖で、口蓋裂の
子犬が2〜3頭生まれたとしても皆、育ててしまうこと
だろう。それが無理なら、あなた達が協力すればよい。


自分の犬たちが可愛くて、オスメスごっちゃで室内飼育、
それがゆえに縫合手術が必要な怪我が多く、だけれども
飼主さん達には言葉優しくて、みんなで仲良くワイワイ
やっていれば“理想的なブリーダー”なのだとする方々が
こぞって私の非難をしているのである。


もうちょっと犬種のこと、繁殖のことを勉強すべきだと
言いたい。トリマー学校を出たてのような方も中には
いらっしゃるようだが、学校で、遺伝とか正しい繁殖の
あり方とかを習ってないのかな?専門学校を出た人間が
「うちの○○ちゃんの子供が欲しい」の素人繁殖家と
同レベルではいけないと思うのだけど。


そうそう、日本語が上手く伝わっていないようだから、
書き加えておく。私は、人も犬も道連れに心中したりは
しないから御安心下さい。そうなる前に自主廃業するし、
家族も何十年来の友人もいるし、上っ面だけの仲良しは、
全然、必要ないと思っているので、御心配なく。
もうアホらしいので、どんな悪口を書かれても応じる
つもりはないので、そっちで勝手にやって頂戴。


私の悪口で盛り上がれば盛り上がるほど、コリー飼いに
素人繁殖家や繁殖に関する意識の低い人々が多いのだと
いうことが露呈するだけだ。


ついでに書いておくが、ハンドルネームは忘れたが、
楽しいオフ会に参加しているあなた達のどなたかが
飼っている某年度のベストコリーの子犬は、この先、
治療薬そのものがコリーを殺す可能性のある遺伝的
傾向の強い全身性アカラスを病む可能性があるから、
用心しておいた方が良い。


某年度というか何度かベストコリーを取っているらしい
種オスの前胎の犬が、全身脱毛の惨憺たる有様で某県の
2007年の春だか2006年の秋だかのショーに出て来た
ということを知っているだろうか。某県のショーに関わった
JCC会員は、皆、知っていることである。
私と違ってJCCに身をおいているので、人間関係が悪く
なるのを心配して表立っては言えずにいるのである。


全身脱毛を起こすというのは、遺伝的傾向の強い全身性
アカラスの犬か、オスのホルモン失調の犬か疥癬の犬が
考えられるが、まさか犬の集まる所に伝染する疥癬の子は
連れてこないだろうし、来ていたのはメスだったそうだ
から、オスに多いホルモン性のものでもなかろう。


とすると、全身性アカラスである可能性が濃厚である。
その犬の後胎でベストコリーになった犬の繁殖犬舎が、
あなた達の崇拝するブリーダーの血統の大元の犬舎であり、
その全身脱毛の犬の弟であるベストコリーは、どんどん
繁殖に使われているのである。


そういう血統を繁殖に使っていけば、いったいどういう
恐ろしいことになるのか、真剣に考えるべきだと思う。
そして、ブリーダーとして、本当に飼主さんや繁殖犬を
大切にするというのは、オフ会を主催することではなく、
虚弱な犬や遺伝的に問題のある犬を渡さずに済むように、
繁殖に努力することである。


可愛いと可哀想だけで犬を捉えると、犬種そのものが
衰退するのだということを知らねばならない。個への
愛情に溺れて、種への愛情を蔑ろにするべきではない。
【2007/11/29 02:30】 | 飼育

子供への贈り物?

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今日もあっという間に終わった。
生後19日になるマイヤの子犬たちも生後25日のリズの
子犬たちと一緒に一胎児用平皿のパピーパンで離乳食を
食べさせてみた。朝食では、周辺で泣いて歩き回るだけ
だったので、ほとんどシリンジでの哺乳となったのだが、
午後には、2頭とも少しは、パピーパンからミルクだけを
飲んだようだった。


新生児飼育を経験したことのない人は、何もかも自然に
子犬はできるようになると思うかもしれないが、母犬の
乳首ではなく、シリコン樹脂の乳首を咥えさせるには、
何度か練習させ人が指で搾り出して、ミルクを味わわさ
ねばならないし、哺乳瓶に慣れた後、すぐに平皿から
ミルクを飲めるようになったりはしない。
ミルクを満たしたパピーパンの中を転びながら歩き回って
終わりである。


だから、平皿で離乳前の子犬にミルクを飲ませる為には、
前もって、哺乳瓶とは異なる舌の使い方をするシリンジで
数滴ずつ飲ませたりするし、離乳食だって、最初は小さい
スプーンで一さじ、一さじ、食べさせるのである。


そして、毎度毎度、脂肪分の多い犬用ミルクを身体中に
付けてくれるから、毎食後に、コットンや小さいタオル
ハンカチをお湯に浸して絞ったので、きれいに全身を
拭いてやるのである。


そして、敷き詰めたペットシーツやタオルを交換して、
ヒーターとタオルの隙間に入り込んで熱中症にならない
ように、狭い間隔でガムテープで固定してゆく。
生後1週間でも排泄処理は3時間ごと、そして6頭で
30分くらいかかる。哺乳は3〜4時間ごとで、これも
30分はかかる。


哺乳や排泄処理が終われば、台所での哺乳瓶の洗い物や
タオルの洗濯があるのである。もちろん、その間には、
親犬たちの食事やウンチの片付け、運動場の消毒液まき
とか、手抜きと言えども簡単な手入れがある。
犬の食器洗いもあれば、イタズラして壊してくれた物の
片付けや修理がある。お客さんへのメール送信や契約書の
作成とかブログやHP本体の更新もある。


とにかく365日、朝から晩まで犬漬けの日々である。
好きでなければできない事だが、ただ好きなだけでは
勤まらない仕事でもある。かなりの忍耐が要る。


子犬が居たり、体調を崩した犬が居たり、お腹が大きく
トイレが近い妊娠犬が居たり、同じようにトイレが近い
老犬が居たりすれば、深夜の2〜3時にトイレタイムを
取るのも日常茶飯事である。
命を扱うということは、こういう生活を覚悟するという
ことである。


先日、FAXでトライの子犬の申込みがあったのだが、
私は、お返事はしたが、譲渡話を薦めなかった。うちの
譲渡条件の一つである「常時NET環境にある」という
ことが無理なのが引っかかったのと、「孫への贈り物に
します」というフレーズに、危機感を感じたからだ。


「子供がコリーを欲しがっているので」というフレーズ
よりも更に不安が募る。おそらく幼い子供さんは、親が
反対したから、優しいお祖父ちゃんにコリーを買ってと
泣きついたのだろう。
世話は御自分がすると書いていらっしゃったが、子供に
犬の世話をさせず、お金だけ出すのは、なお悪い。


うちの親戚でも経験があるが、子供自身が色々な物を
我慢して貯金したり、アルバイトをして貯めたお金で
買ったのではない、ただ、買ってもらっただけの犬は、
ぬいぐるみサイズでなくなった頃には、興味の対象で
なくなってしまう場合が非常に多いのである。


子供へのお祝いであったり、孫への贈り物であったり
する場合、譲渡から半年後には、犬は、裏庭で小さい
小屋に鎖につながれ、退屈そうに、そこらへんの物を
齧っていることだろう。
自分が身を削るようにして育てた子犬をそんな環境には
置きたくないから、譲渡はお断りをした。


子供には犬を買い与えない方が良い。買うのは大人で、
所有者も大人であるべきだ。もし子供がゲームソフトも
携帯の長電話も我慢して、犬代を貯めて、飼育費も一部
自分のお小遣いを削って出すとでも言うのなら、大人が
協力する形で飼育してもよいが、大人自身が、飼育に
関する情報を自分で収集しなければならない。NETが
不得手だからと子供に頼ってはいけない。


子供に飼育費が出せるわけはないし、子犬のしつけも
上手く行くとは思えない。主導権は大人が握らなければ
ならない。でも、子犬代を貯めたのが、子供だとすれば、
子供はうんと言わないかもしれない。


しつけをされる立場の学童期の子供に、犬のしつけが
できるようにもってゆくには、親が、犬を躾ける様子を
つぶさに子供に見せるしかない。


となると、やはり、まずは、大人が自分用の犬を買って
育てて、しつけして、それができて初めて、自分の子が
自分用の犬を持つことを許可するべきだろうと思う。


●離乳食を食べるリズ胎6頭とマイヤ胎2頭

071128L&Mtai2-1



●ペットシーツの上に敷いた新聞紙はミルクでベタベタ。

071128L&Mtai2-2



●顔も身体もミルクまみれ。でも、これでもまだ上手に
なったほう。

071128Lpups




●こちらは、生後9日の福胎の5頭。

071128Ftai

【2007/11/28 19:16】 | 飼育
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