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中国製品:厚労省、玩具規制強化の方針 全材質・塗料を

 厚生労働省は、中国製の乳幼児向け玩具から鉛などの有害物質が相次いで検出されていることを受けて、食品衛生法の玩具規格基準を36年ぶりに見直し、鉛などへの規制を強化する方針を固めた。玩具による乳幼児の健康不安が高まっていることから、現行基準では規制の対象外になっている物質にも厳しく監視の目を向ける。来年度中に実施したい考え。

 これまでは規制対象を乳幼児が口や手で触れて遊ぶ紙や木、セルロイドなどの材質の玩具に限っていたが、すべての材質の玩具を規制対象にしたうえで、塗料に含まれる有害物質への規制も強める。現在は「塩化ビニール樹脂塗料」に限って検査を義務づけ、この塗料に含まれる鉛、カドミウム、ヒ素の3種類について含有量の安全基準を定めている。今回の見直しで、すべての塗料を検査対象とし、鉛などの含有量の安全基準を欧米や日本玩具協会の自主基準に準じた形で強化する。

 国内で販売される玩具のうち中国製は約8割を占め、今年に入り米国メーカーが販売した中国製の「きかんしゃトーマス」や「バービー人形」で塗料に鉛が含まれていたことが相次いで発覚。国内企業でもバンダイナムコホールディングスの子会社が中国企業に委託製造した縫いぐるみに鉛が含まれていた。しかし、玩具の材質が規制対象ではなかったため、対応は各社の自主的な商品回収などにとどまっていた。

 厚労省は「基準見直しで、鉛などの有害物質を含んだ玩具は輸入時にストップすることができる」と話している。【遠藤和行】

毎日新聞 2007年12月5日 2時30分 (最終更新時間 12月5日 13時01分)

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