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温風機修理の社員を書類送検 CO中毒事故
松下電器産業の石油温風機を使った山形市の男性(84)が平成17年12月、一酸化炭素(CO)中毒で重体になった事故で、山形署は5日午後、業務上過失傷害の疑いで、温風機を修理した山形ナショナル電機(山形市)の男性社員(52)を書類送検した。
男性社員はこの事故を含め、温風機に外気を送り込むホースが修理後に外れた同県内の3件の事故について作業ミスを認めているという。
山形署は、マニュアルの不備なども視野に捜査してきたが、ホース交換時にマニュアル通りの修理を怠った男性社員の個人的なミスと判断。松下本社や山形ナショナル電機の立件は見送った。
調べでは、男性社員は17年10月、温風機修理のため訪問した男性宅で、給気用のホースをゴム製から銅製に交換。止め方が浅く、接続が不十分だったため、ホースが外れて不完全燃焼を起こした疑い。男性は今も意識が戻らないという。
事故があった石油温風機は内部のゴム製ホースの劣化で亀裂が生じる恐れがあるとして、点検、修理が必要なリコール対象機種となっている。