MEMO

あゆこ氏専用。











モニタ
1280×1024 画面の明るさはかなり高めです。その上「あざやかウィンドウ設定」というのを使ってるので彩度がかなりはっきりくっきり。作業しやすいですが目も疲れやすくなるわけですorzorz ちなみにこのパソコンのモニタから原色を使ってるウェブサイトとか絶対読めません。めんたま潰れる

ペンタブ
WACOMのintuos3(PTZ-1231W) 市販されてるタブレットの中では一番大きいサイズのやつです。ペンの芯は標準ポリアセタールではなくフェルト芯。磨り減るのが早いと専らの噂ですが井戸端は筆圧そんなに高く無いので3ヶ月に一回交換するくらいです。
フェルト芯の方がよりアナログに近い仕上がりになるので一回使うと嵌って抜け出せません^▽^ 「フェルト芯持ってねーよ」と言う場合はタブの上に一枚薄い紙を張っておくとよろしげです

描画ソフト
下書き…sai
色塗り・加工…phot shop elements4.0
sai素晴らしいよsai これが無料とか、良い世の中になりましたなぁ… 製品版も廉価みたいだし買うかもしれんとです。フォトショも廉価版ですが必要最低限の機能しか利用しないので事足りてます。




では実践編。


●下書き
saiを立ち上げて新規ファイルの作成。今回は1300×1800ピクセルで画面を作りました。
仕上がりサイズ予定のおよそ3倍のサイズを逆算
物凄く適当なアタリを最初に描く。その際の画面33.3%。つまり仕上がりサイズにほぼ近い大きさで。アタリを取ったらそのレイヤーの不透明度を30%程に落とし、新しいレイヤーを作成してアタリを見ながら1枚目よりも少し描き込んだ線画を作成。1枚目を破棄して2枚目のレイヤーの不透明度を落とし、3枚目のレイヤーを新規作成して2枚目より丁寧な線画を描く。これを延々繰り返して納得の行く線画になるまで続ける。下書きで使うレイヤーは大体10〜30枚くらい。(破棄しまくるので基本的には1枚だけが残る形)
5枚めくらいから縮小率を33.3→50→75→100%→… と、細かい部分まで丁寧に描くごとに拡大していく。


これは7枚目くらい

筆圧感知はオンにしてあります。
物体の柔らかいもの、丸みのあるものなど(肌、布など)は線の強弱を大きく、直線的、または質感の硬いもの(アクセサリー、紙、髪の毛等)はなるべく均一な太さの線にするよう一定の筆圧で線を引く。


今回はレイヤー11枚で線画完成
ファイルをpsd形式で保存してsaiを終了します

次にフォトショップを起動。
紙媒体のスキャンニングではなく初めからデジタルで線画を用意したので、線画の抽出の手間は必要なし。最初から線画はレイヤーの状態です。
最初にベースの白地レイヤー(レイヤーを#ffffでバケツ塗りつぶししたもの)を作成して線画の下に配置。
saiで描いた線画は黒色ですが井戸端はなるべく柔らかくて自然な風合いの絵を描くのが好きなので線画の色をこの時点で変更します。

画質調整→カラー→色相・彩度を選択。
線画の色ですが、絵の中で使う色の割合が最も多いものに一番馴染む色を作ります。肌色が一番面積として大きいので、それによく馴染む色(黄土色、オリーブ色あたり)を作成。


「色相の統一」にチェックを入れてからパラメータを調整。
私がしょっちゅう作ってるお気に入りの色は明度+20(40)、彩度、色相+50。オリーブ色っぽい感じ。肌色にも馴染むし、かと言って沈んだりもしないので良い塩梅です。
効果としては面白いかもしれないけど原色に近い赤、青などは確実に浮くので使いません。そんな冒険おれには無理だぜ^▽^

これで線画は準備おけ。
続いて色塗りに入ります。



●色塗り

鉛筆ツールでパーツの線を囲み、バケツツールで塗りつぶし選択。
これを肌、髪、目、服の襟、スカート、等々パーツごとにレイヤーを作成して用意します。プニ寺の腕とキリエの腕とが重なってるので今回は肌レイヤー2枚に分けます。
基本的にあんまり沢山のレイヤーを作るのが好きじゃ無いので、この時点でレイヤーの数は若干9枚。これ以上は殆ど増えませんニコ!

まず肌から塗ります。
最初に淡い色で塗りつぶしてあります。
この肌レイヤーを、

この部分をクリックして透明部分の保護を実行。これで肌色を塗った部分以外の場所に色がはみ出すことがなくなったので、心置きなく色塗り出来ます。
200〜300ピクセルのエアブラシで影つけ。影用のレイヤーとか用意しません。そのまま直に塗っていきます。省エネ省エネ。
特に影の濃い部分は小さいブラシで塗る。
これをパーツごとに塗り続ける。
ちなみに私が使ってるブラシは、
ソフトエアブラシと、エアブラシペン(不透明)、ハード円ブラシの三種類が主。
ソフトエアブラシは肌や布地などの丸みのある滑らかな陰影、
ハード円ブラシは硬い質感のもの、直線的な陰影、
エアブラシペンは全体の仕上げの際に利用。アナログっぽい風合いを持たせるのに役立ちます。


●加工
全部塗り終わったら、イラスト全体に統一感を持たせるため加工します。
例えばこういう絵に、

この1色で塗りつぶしたレイヤーを重ねる。

通常モードだと完全に塗りつぶされた状態ですが、これを通常からソフトライトに変更すると、

こうなります。
他に、

オーバーレイ


焼きこみ(カラー)


ピンライト

等など、効果は色々。重ねるレイヤーの色味によっても雰囲気ががらりと変わるので、色々試して遊んでいます。
今回のプニ寺とキリエの絵には、ピンク色のレイヤーを重ねソフトライトで柔らかい色に加工してあります。


●仕上げ
大体の作業が終わったら、最後に仕上げ。
髪の毛や目など、線画の色よりも中の色の方が濃いパーツがいくつかあります。
これだと線画が浮いて見えて不自然。
なので、線画レイヤーのひとつ上に新規レイヤーを作成。ピッカーで濃いグレーを選択し、線画を上からなぞるようにして塗りつぶしていきます。



ついでに、キャラが黒髪の場合、淡い色彩で統一した際どうしても髪の毛の色だけ重たくなって見えてしまうので、ハイライトに薄いピンク色を入れました。スポットの色が不自然にならないよう、セーラー服の襟にも同色のハイライトをさりげなく(さりげなくない)混入。
もっと余力があれば乗算モードのレイヤーで桃色の影を全体に入れてもよさげ


そんなこんなで完成品

下書きから完成までの所要時間はおよそ3時間ほどでした。
もうちょいスピード出ないもんか…



2007.10.09 Tuesday ... - / -