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大崎市民病院医療事故:市、4513万円支払いで示談 女性死亡で /宮城

 大崎市は3日、同市民病院で県内在住の40代女性に脳動脈瘤(りゅう)の破裂を防ぐ手術をした際、容体が急変して6日後に死亡する医療事故があり、同市が4513万円余の損害賠償金を支払うことで遺族との示談がまとまった、と発表した。伊藤康志市長らが会見で説明した。

 同市病院事業局によると、事故は今年6月6日発生。動脈瘤に特殊合金製コイルを入れて血栓を作る「コイル塞(そく)栓術」の手術を施した際、脳の血管内に空気が詰まり血流が止まる「空気塞栓症」に陥った。集中治療室で治療に努めたが、意識を回復しないまま同月12日死亡した。

 同市は「手術ミスではなく、予期できない事故だが、不利益を一方的に患者側に負わせることはできない」との立場で弁護士を通して遺族と交渉を重ね、10月21日、示談で合意したという。

 死亡直後に、同病院は「異状死」として古川署に届け出、県警は司法解剖したうえ、業務上過失致死の疑いもあるとみて慎重に捜査している。

 同病院は院内の「医療安全管理委員会」の下に四つの小委員会を設け、手術手順の妥当性などを二重に検証した。検証結果については「捜査が進行中であり、現段階では明らかにできない」としている。【小原博人】

毎日新聞 2007年12月5日

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