<鉄の処女>
中世ヨーロッパで使用された拷問具の中で最も悪名高い、「鉄の処女」。
現在、大きく分けて2つの型が見つかっている。
1.ドイツのニュルンベルグ秘密法廷地下室で使われていた型。
外観は女性の立像をかたどり、頭部と胴体部から成り立っている。
胴体前面部にある両開きの扉を開けると、中は空洞になっており、内側に鋭い鋼鉄の針が見える。
この中に容疑者を入れ扉を締めると、鋼鉄の針が容疑者の体を突き刺す。
2本の針が両目を貫き、心臓や頚動脈のような急所をはずすように配置された針が体を貫く。
容疑者は即死することなく、「鉄の処女」の中で数日の間、苦痛に耐えなくてはならなかった。
死体は底にある落し戸から地下の水の中へ捨てられたと言う。
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