代々木第一体育館


最終改訂:2007/10/13


 正式には「国立代々木競技場 第一体育館」。ここはなぜかライブ会場が集まる一角であり、 その中でも最大の規模を誇る。アリーナツアーとなれば、東京の会場はたいていここである。
 ここの特徴といえば、なんと言っても音の悪さ。 そもそもコンサート会場でないのだから仕方ないのだろうが、都内でも一、二を争うほどだと思われる。 また、もうひとつの特徴は、音が外に丸聞こえだということである。 チケットがなくても、入り口までいけばしっかり聞こえるので、参加した気分になれる。 さらに、会場の外ではなにをしていても文句を言われる筋合いはないので、堂々と録音し放題 な会場でもある。しかも、外の方が音がこもって聞こえるので、中よりある意味聴きやすいかもしれない。
 そして、初めてここでライブを観る人がたぶん陥りがちなトラップだと思うのだが、 スタンドはAブロックが一番後ろという席配置である。チケットを取った時の喜びが、 会場に行って絶望に変わる。実に残酷な会場である。しかも、前方はどこまで解放するかわからないため、 何ブロックが一番良い席か分からないなど、なかなか客泣かせな会場である。



 当ページの写真はL'Arc-en-CielのSMILE TOUR 2004の時のものですが、ライヴは通常時と異なりステージが原宿口側に作られました。 当ページでは、解説のため写真を反転して通常時と同じ配置にしています。
 オリジナルの状態が見たい方はこちらをご覧下さい。

1. アクセス


 JR原宿駅か地下鉄明治神宮前駅が最寄り駅。会場名に騙されて代々木駅で降りてはいけない。JRの方が混んでいるので、地下鉄を使うのが良いかもしれない。 しかしどちらの駅を使うにしても歩道橋がひとつしかないため、とんでもない混雑になる。 せめて終演後は、入る時に使ったであろう正門ではなく、会場を出て向かって右の通用門から出れば少しは混雑を回避できる。 なお、通用門はたいてい終演後にしか開いていないので、ここから入ろうとしても無駄である。
 ちなみに会場出入り口は、下の座席表に書いてある原宿口になる。渋谷口は閉鎖されている。
 また、渋谷駅から来れば、裏手のSHIBUYA-AXの脇から会場の裏を通って入ってこれる道もあるので、 こちらも良いだろう。




2. 座席解説


 典型的なアリーナ会場。アリーナ、スタンド1階、スタンド2階の3種がある。まれに立ち見も出る。 まずは座席表とイメージを見てほしい。


▲座席表。


▲座席イメージ。


▲クリックするとぴあの座席表にジャンプします。

(1) アリーナ席
 前からA〜Dブロックに分かれ、それぞれがステージ向かって左(下手)から1〜6ブロックに分かれるのが一般的な配置。 アリーナ席に段差はないが、時々Dブロックだけは全体的に10センチ程度の底上げがされることがある。 とはいっても気休め程度であり、基本的にアリーナCやDはスタンドも含めて最も悪い席といえるだろう。

 また、アリーナ席入り口はスタンド席と異なり、会場敷地に入って右手になる。係員が誘導しているはずなので、 その指示に従えばよい。ただし、開演後はスタンドと同じく原宿口から入ることになるので、遅刻した場合はこちらを使うことになる。

 一般的には、ブロック内での1列は10席となることが多いようである。つまり、○ブロック1〜10番がそのブロックの最前列、11〜20番が2列目、といった具合となる。
(2) スタンド席
 ここは1階も2階もそれほど大きな違いはないので、まとめて解説する。

 スタンドは北と南に分かれ、北が上手、南が下手になる。
 また、1階、2階に共通することだが、Aブロックが一番後ろである。 通常Aなら一番ステージに近いと考えてしまいがちだが、この会場に限ってはその考え方は通用しないので注意して欲しい。 一番後ろはAであることは確実だが、一番ステージに近い席が何ブロックになるかは毎回異なり分からない。 ステージセットの都合や、チケットの売れ行きの都合で前方をどこまで開放するか分からないからである。一般的には、イメージのようにHやJあたりまで開放することが多い。

 縦長の会場であるため、ステージに近いほどステージを横から見る形に近くなり、見切れ部分が多くなる。一方、ステージから遠いと、ステージ全体が見えるので演出効果をもっとも楽しむことができる反面、アーティストからは遠くなる。ステージ全体を見たいのかとにかくアーティストを近くで見たいのかで狙うべき席が逆になるので、席を選んでチケットを買おうとする場合はよく考えるべきである。

 また、南スタンド1階の中央にロイヤルボックスがあるが、ここは通常関係者席になり、一般客は入れない。

 以下はスタンドからの眺めである。ある程度は参考になると思われる。 全て南スタンドからの写真になるので、北スタンドの人はこの写真を左右反転したような視界になる。なお、すべて最後列から撮影したものである。


▲Fブロックから。


▲Dブロックから。


▲Bブロックから。

3. その他情報


(1) 飲食物(会場外)
 原宿から来るならば、コンビニはJR原宿駅表参道口の横にあるNEWDAYSと、道を渡った反対側にあるam/pmの2店舗のみとなる。どうしてもこの2店舗は会場までの途中になるので混雑する。 この場合は、少し遠くなるが竹下口から降り、竹下通りのダイソーやコンビニで買い物をするのがベター。 開場前には露店が出ているが、こちらは缶ジュース1本200円なのでおすすめできない。

 渋谷から来る場合は、区役所の手前のファミリーマートが最寄りコンビニになる。 代々木体育館目当ての客は普通は原宿から来るのでそのせいで混雑することはまずないが、同日に渋谷公会堂やNHKホールでイベントがあると混雑するので、渋谷の街で食料やドリンクを買ってきたほうがいいかもしれない。食事は渋谷駅から会場までの途中にいくらでも飲食店があるので困ることはない。

(2) 飲食物(会場内)
 入り口を入ってすぐ右手に自販機がある。値段は外の自販機+10円程度なので、観光地価格にしてはまあまあだと思われる。開演前やアンコール待ちの時には列ができていることも多い。また、南スタンドの1階席をおりたところのロビーの奥に簡単なカフェがあるが、いつまで開いているのか不明なのであまりあてにはならない。それ以外に食べ物を買えるような施設はないので、外で買って持ち込むのがいいだろう。
(c) トイレ(会場外)
 原宿から来る場合は、駅のトイレで済ませるか、敷地内に入ってからは入場口の手前右手に公衆トイレがあるのでそこを使うしかない。ただし敷地内のトイレはたいてい長蛇の列になる。時間に余裕があれば、代々木公園内の公衆トイレを使うという手もある。

 渋谷から来る場合は、もちろん上記の敷地内のトイレでもいいが、途中に西武や丸井などのデパートがたくさんあるので、そちらのほうがきれいでもあり、お勧めである。また、途中にある渋谷区役所も当然ながら一般客用のトイレがあるので、そちらもすいていて使いやすい。ただし時間が遅すぎると役所自体が閉まっている。
(4) トイレ(会場内)
 男女ともに数が足りないと思われる。たいてい並んでいる。開演前やアンコール時にトイレに行くのは難しいため、開演中に行くか、入場前に外で済ませるべきだろう。
 スタンド席の場合は、南北それぞれの1階席から降りた先のロビーにトイレがある。アリーナ席の場合は不明。
(5) コインロッカー
 会場周辺および会場内にはロッカーがないので、駅のロッカーを使うしかない。
(6) グッズ販売
 会場の外で行われるため、チケットがなくても買うことができる。場所は本ページ上部の地図で「グッズ売場」として赤く塗ってあるところで、入場口に向かってすぐ左手なので誰でも分かるだろう。
 開演後の場内での販売はある時と無い時があるので、あまりあてにしないほうがよい。

(7) 持ち込み
 可能。食べ物・飲み物ともに客席に持ち込める。

(8) 携帯電話
 電波は問題なく入る。

(9) 車椅子席
 チケットに関係なく、1階北または南スタンドの後ろに作られる。ステージからは遠いが、障害物がないため全体が見渡せる席になる。


▲車椅子席とステージ。

 上の写真は北スタンド側に車椅子席がある場合だが、南スタンド側も同じ場所にスペースがとられる。北と南どちらを使うかはその主催者次第だが、一般的には先に南を使い、埋まってしまったら北も使うようである。


 上の写真は南スタンドの車椅子席から見たステージ。距離はあるが視界を遮るものがないため、中途半端なスタンドの真ん中辺の席よりは見やすいだろう。

4. 終演後


 規制退場にはならない。なのでゆっくり出られると思うかもしれないが、スタンド席の出口はひとつしかないため、 大混雑である。できればちょっと早めに席を立ち、あとは通路で立って観て、終わると同時に出口に向かうのがベストであろう。 しかしこれを早くやり過ぎると、係員に席に戻るよう注意されるという諸刃の剣。素人にはおすすめ出来ない。
 外に出た後は、原宿に向かうか渋谷に向かうかの二択になる。渋谷に向かうならば、会場出口から出てすぐ右手に向かい、 大きく会場を回る感じで裏から渋谷方面に出られる。
 原宿に向かうならば、先程も少し述べたが通用門から出れば少しは混雑を回避できるかもしれない。 しかし最終的には駅で詰まることになる。原宿自体があまり大きい駅ではないので、ある程度は覚悟した方がよい。

 意外な穴場なのが地下鉄で、明治神宮前駅はたいていすいている。また、すこし歩くが、原宿側の出口から出て左(原宿駅と反対側)へずーっとまっすぐ行き、NHKホールへの入り口を過ぎて坂を下りていくと地下鉄代々木公園駅がある。ここはまちがいなくすいているので、歩いてもいいならかなりおすすめである。

5. 公式情報


 客席数:13,665席(スタンド9,079席、アリーナ4,586席) 座席図
 東京都渋谷区神南2−1−1 電話:03(3468)1175
 オフィシャルサイト:http://www.ntgk.go.jp