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【グラニュース】

セフ監督、ホンダFC警戒 9日天皇杯で対戦

2007年12月5日 紙面から

格下のホンダ相手でも、綿密な分析と対策を練るフェルフォーセン監督(右)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

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 名古屋グランパスが9日の天皇杯5回戦(松江)で対戦するホンダFCを丸裸にして攻略する。ホンダFCが所属するJFL(ジャパン・フットボール・リーグ)はJ1の2つ下のリーグだが、セフ・フェルフォーセン監督(60)は4日「JFLのレベルではない」と警戒。すでにホンダ対策のミーティングも行い、波乱の芽を摘んで臨む。

 今年最後のタイトルに向けて、油断の付け入る余地はない。5回戦に向け、フェルフォーセン監督は、先月25日のJFL、ホンダ−YKK戦を視察。「非常にレベルが高いチーム。多くのチャンスをつくれるとは思えないが、組織、規律がしっかりしている」と、警戒を強めた。

 隣の静岡県のチームのため、今年だけで練習試合を3回しているが、いずれの試合でも、トップチームの選手がほとんど出場していないことが判明。J1の相手と違い、情報量が少ないことから、天皇杯4回戦で柏を撃破した試合などのビデオを収集。「柏よりいいサッカーをしている」と3日の練習前には、ミーティングでホンダの特徴と対策を選手に伝えた。Jリーグの時は、試合2日前から相手の分析、対策を行うのが普通。週初めの異例のミーティングからも、ホンダの強さを認めていることが分かる。

 「しかしわれわれはJ1だ。絶対に勝たなければならない」

 今季限りで退任が決まっているフェルフォーセン監督は、天皇杯終了後、母国オランダの名門PSVの指揮を執ることが決まっている。早く負ければ、就任も早まる微妙な時期ではあるが、日本での最後を飾ろうと、練習中も、いつになく熱い。格下相手でも綿密なプランを立てて、全力でたたきのめす。 (木本邦彦)

 

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