2007年10月22日、youtubeに一つの動画がアップされた。 アニメ『こどものじかん』の放送中止を呼びかける若者達の映像である。彼らは焔命隊と名乗る二人組だ。(注) 『こどものじかん』とは、雑誌『コミックハイ!』で連載中の漫画を原作にしたアニメのことである。幼い小学生の過激な言動が話題を読んだ問題作。当初は、2007年10月10日からテレ玉(テレビ埼玉)でも放映予定だったが、急遽中止となった。 同じく10月11日より放送予定だった三重テレビも中止となった。また、放送予定であったAT-Xでは、内容を考慮し視聴年齢制限付での放送でないと出来ないという回答に対して、権利元が承諾しなかったため、放送を断念したと発表している。 現在放送してる局は、KBS京都とチバテレビの2局のみとなっている。これに疑問を持った若者が、今回の活動を始めたようだ。 「なぜ中止になった局があるアニメを放送してる局があるのか? 会社の利益追求のためだけに、誰かが傷つくのが許されるのか。それはわざわざ地上波で見たがってるアニメオタクにも言えること」 と若者は言う。 近年のオタクブームにより、昔より偏見が少なくなってきたオタクだが、決して性的描写が多いアニメ、18禁(18歳未満禁止)ゲームが肯定される世の中になったわけではない。あまりにも女性の性を売りにしたアニメが増えすぎているため、感覚が麻痺してるのではないだろうか。 「私達はアニメオタクを否定してるわけじゃない。もっとアニメオタクにプライドを持ってほしいからこうした呼びかけをしている」 深夜の放送だからいいのでは? と言うのは簡単だ。しかし、どこで歯止めをかければいいのかは、難しい問題である。 【編集部注】 執筆記者は、記事中で紹介されている「焔命隊」のメンバーです。(2007/12/4 21:40)■関連リンク 焔命隊公式サイト
総合23点(計89人)
※評価結果は定期的に反映されます。
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