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星野ジャパン しなやか阿部慎之助 首位打者でMVP

12月4日17時15分配信 毎日新聞


星野ジャパン しなやか阿部慎之助 首位打者でMVP

打率7割6分9厘で首位打者を獲得、MVPにも輝いた阿部=山本晋撮影

 【台中(台湾)藤野智成】日本が来夏の北京五輪切符をつかんだアジア野球選手権(3日閉幕)。大会が行われた台湾のファンに名前が深く刻み込まれたのは、阿部慎之助(巨人)だ。13打数10安打4打点、打率7割6分9厘で首位打者となり、大会の最優秀選手(MVP)に輝いた。

 鬼の形相でありながら、動きはしなやかだった。国を背負う代表選手は肩に力が入りがちだ。だが、阿部は打席で態勢を崩すほど力んだ大振りを一度も見せなかった。コツコツと結果を積み上げていった。

 初戦のフィリピン戦は単打4本。続く大一番の韓国戦も3安打で好機を演出した。北京行きを決めた台湾戦の3安打もすべて左方向の流し打ち。「長打を捨ててつなぐことに徹した」と阿部。中軸打者ながら、自らの役割をこう説明した。

 中大時代は00年シドニー五輪の代表に選ばれた。しかし04年アテネ五輪は代表漏れし、日本が初代王者に輝いた昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも右肩負傷で辞退した。

 しかし今季、巨人の新主将として自身最高の101打点を残し、チームを5年ぶりのリーグ優勝に導いた実績を買われて代表入りした。宿敵・韓国を破った2日の試合後、星野監督は「慎之助を見てみろ。普段、かわいい顔をしているやつが目をつり上げて戦っている」と目を細めた。

 28歳。表情は熱いが、プレーは冷静になった。そのバランスを実現できたからこそ「自分がひと回り大きくなった」と言える。「シドニー五輪では主にベンチ。今回は試合に出られて結果を残せた。最高です。選んで頂いた監督や皆さんに感謝しています」と今大会を振り返った。

 既に視線は北京五輪へ。「代表に選んでいただければ、必ず金メダルを取って帰ってきます」。脂が乗っている。

最終更新:12月4日17時15分

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