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離婚:地球環境に悪影響 世帯数増や電力増で…米大学研究

 【ワシントン和田浩明】「離婚は地球環境に悪影響を与える」--。米ミシガン州立大の研究者らがこんな研究結果を3日発表した。離婚によって世帯数が増え、居住スペースや電力、水の消費量の増加をもたらすと主張している。研究結果は米国の有力学術誌「科学アカデミー紀要」に掲載される。研究者らはAP通信に「離婚を批判しているのではない。複数で住む方が効率がいいということだ」と話している。 

 同大の研究者らによると、複数の人が同一の家電製品などを使用する婚姻世帯よりも離婚世帯の方がエネルギーの利用効率は低い。離婚が増えれば必要な住居数も増えるため、建設用地や資材もより多く必要になる。

 米国の場合、離婚世帯のエネルギー利用効率が婚姻世帯と同じであれば、05年に約730億キロワット時の電力と、約2兆3730リットルの水が節約できた計算になるという。

 米国やブラジル、ギリシャ、南アフリカなど11カ国の1998~2002年のデータを分析したところ、離婚世帯の平均居住人数を婚姻世帯並みにした場合、世帯数は計740万戸少なくなるという。一人あたりの部屋数は離婚世帯では婚姻世帯に比べて33~95%多かった。

毎日新聞 2007年12月4日 11時26分 (最終更新時間 12月4日 12時47分)

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