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いじめ解決レポート:ボクシングインストラクター・里見さん「克服五カ条」 /東京

 ◇いじめに負けるなっ!

 ◇(1)独りがカッコイイ(2)ポリシー貫け(3)過剰な期待排せ(4)身につけろ護身術(5)ほかで友を

 五つのステップを実践し、いじめに負けないようにしよう--。世田谷区に住むボクシングインストラクター、里見昌斗さん(37)が自らの「いじめられた」体験をもとに「いじめ解決レポート」を作成、無料配布を始めた。里見さんは「先生が教えない、常識外れだけど問題解決につながるアドバイスを盛り込んだ。いじめが少しでも減ってくれれば」と話している。【三木幸治】

 里見さんは群馬県高崎市出身。背が小さく、病弱だったため、小、中学校時代にいじめに遭った。からかわれたり、胸ぐらをつかまれるのは日常茶飯事。小学6年でクラスのリーダーに逆らってからは、人が寄りつかなくなり、孤独な日々を過ごした。ストレスで食事がのどを通らない日もあり、「最悪の思春期でした」と振り返る。このいじめを解決したのが、リポートに書かれた自分自身を強化する五つのステップだ。

 ステップは▽独りのほうが絶対カッコイイという心の持ち方に変えてみよう▽自分のポリシーを貫こう▽他人に過剰に期待しないようにしよう▽暴力などの攻撃に対してかわせるレベルの体力、護身術、格闘術を身につけよう▽他のコミュニティーで友達を作ろう--の五つ。

 里見さんは「日本では、誰とでも仲良くして友達をたくさん作ろうと教えられるため、たとえ人にいじめられても、我慢して一緒にいることが多い」と指摘。その思考を変えて「一人でも別にかまわない。自分のポリシーを貫こう」と考えることで楽になるという。

 暴力の被害に遭っているときは、ジムなどに通い、正当防衛ができるよう格闘術を学ぶことも有効という。

 里見さんは21歳でボクシングを始めた。今は10~60代までを指導するボクシングインストラクターとして活躍。一方、自らホームページを立ち上げ、いじめの相談を受けている。「親や先生にいじめを相談しても、解決できない場合もある。自分自身を強化して、笑顔を取り戻してほしい」と話している。

 リポートは世田谷区立池之上青少年会館(代沢2)に置いてあるほか、里見さんのホームページ(http://www.izime110.eternity-emotion.com/)からもダウンロードできる。問い合わせは、里見さんのファクス(03・6751・3224)へ。

毎日新聞 2007年11月6日

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