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いじめ:定義変更で8.3倍の660件に 06年度公立小中高問題行動調査 /山梨

 県教委は15日、06年度の公立小中高校における問題行動調査結果を発表した。定義が今回変わったいじめの件数は、前年度の8・3倍となる660件になり、高校のいじめでは「パソコンや携帯電話での誹謗(ひぼう)中傷」が3番目に多かった。高校生の不登校が前年度より53人増え416人となり、他人への暴行や器物損壊などの暴力行為も260件で01年度(262件)以来の高水準になった。

 文部科学省は今回、いじめの定義を「自分より弱いものに一方的、継続的に攻撃を続け相手が深刻な苦痛を受けた」から、「一定の関係のあるものから攻撃を受け精神的な苦痛を感じた」に変更。これを受け、件数は前年度の79件から8・3倍になった。全国平均(5・9倍)と差が出たが、県教委は「児童・生徒が申し出やすい雰囲気を作り、教員らが細かく対応した結果」と受けとめ、問題の早期解決につながっていると分析した。

 今回から、いじめの態様(複数回答可)に「パソコンや携帯電話での誹謗中傷」を追加して9項目で調査。高校では「冷やかし・からかい」(74・6%)「仲間はずれ、無視」(33・8%)に続く14・8%だった。小学校では最も少ない0・4%、中学校でも5番目の7・4%と年齢が上がるにつれ増加する傾向がみられた。生徒がインターネット上に開設した自身のブログへの書き込みなどが問題になっているといい、県内では06年10月、県立高2年の女子生徒がブログに中傷を書き込まれるいじめを受け自殺を図った事件が起きている。

 高校生の不登校増について、「無気力で何となく登校しない」という理由が増えており、県教委は「魅力ある学校作りなどさまざま対応が必要」とした。暴力行為について、県教委は「特定のグループによる集中的な行為で増加した」と分析した。【吉見裕都】

毎日新聞 2007年11月16日

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