◇文科省調査
文部科学省が15日発表した06年度の児童生徒問題行動調査で、県内では暴力行為の発生件数が05年度の64件から36件増え、100件に上ったことが分かった。公立小中高のみの数だが、3ケタになったのは00年度(125件)以来6年ぶり。
暴力行為の発生件数を1000人当たりでみると、1・1件。全国平均(3・1件)に比べると3分の1程度だが、増加率は56%と全国平均(国立、私立含む。31%)を大きく上回った。
いじめの認知件数は、いじめの定義が変更された影響もあり、05年度の27件から283件と10倍増。
一方、04年度から統計を取り始めた公立高の不登校生徒数は450人(04年度477人、05年度390人)だった。また、公立高の中退者数は300人。02年度356人▽03年度287人▽04年度263人▽05年度269人--と減少傾向が続いていたが、増加に転じている。
こうした結果に県教委は「学校だけでは解決できない。家庭や地域の協力もお願いしたい」と危機感を強めている。【上田泰嗣】
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◆暴力行為の発生件数◆
02 03 04 05 06年度
小学校 2 0 4 3 9
中学校 21 55 42 44 52
高校 39 33 40 10 39
計 62 88 86 64 100
毎日新聞 2007年11月16日