西郷さんにマント認めません！　銅像管理の鹿児島市が不許可

　建立７０年を迎えた鹿児島市城山町の西郷隆盛の銅像（高さ約５メートル）に、大島紬（つむぎ）の巨大マントを着せてお祝いしようとしていた地元の呉服店経営者らの計画に対し、銅像を管理する同市は４日、不許可を決定した。

　市は不許可の理由について「公園施設である銅像の一部が覆い隠され、美術的かつ文化的価値を有する本来の姿形に変化が生じることから、公園利用者が銅像本来の姿形を自由に鑑賞する行為に支障を及ぼす。客観的な必要性・公益性にも乏しい」と説明している。

　呉服店経営者らは、ことし建立７０年を迎えた銅像の“古希祝い”のため、西郷の生誕１８０年に当たる１２月７日にマントを着せたいと、市に許可申請を出していた。