◇暴力676件、いじめ1585件
06年度に県内で自殺した児童・生徒が8人に上ることが、文部科学省の調査結果で分かった。05年度の自殺者数は0件。県義務教育課の担当者は「例年でも数件程度で、あってはならない憂慮すべき事態。命の意味を伝える取り組みが必要」と話した。
同省では毎年、児童生徒の問題行動について調査。公立の小中高のみとしていた調査対象について、今回から国立や私立学校にまで広げている。
校内外で行われた暴力行為の発生件数は676件で、前年比257件増。特に、中学校は前年の279件から461件と大幅に増えている。同課は「特定の学校で繰り返されている傾向が強く、指導強化を図っている」と説明している。
またいじめの認知件数は総計1585件と前年の488件から激増。いじめの定義を「一方的、継続的な攻撃で苦痛を与えるもの」から、児童・生徒が「いじめと認識したもの」に広げたためという。【渡辺暢】
毎日新聞 2007年11月17日