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豊田市 「子ども条例」制定へ

愛知県内初 育つ権利を保障

 「子どもの権利条約」の理念などに基づき、子どもの権利を保障するため、豊田市は「子ども条例」案を7日開会する市議会定例会に提案する。こうした条例を制定するのは県内の自治体で初めて。

 子ども条例づくりは、同市が2005年から進める「とよた子どもスマイルプラン」(行動計画)の重点事業。

 条例は30か条からなり、いじめや虐待などから子どもが守られ、育つ権利を保障し、大人の責務や社会環境づくりなどを盛り込んでいる。

 行政として取り組む施策について、家庭、育ち学ぶ施設、地域の3領域で、学習や子育てへの支援、虐待予防のための取り組みや、子どもの居場所づくり、また子どもの意見表明と参加の促進の場として「子ども会議」の設置などを挙げている。

 子どもの権利が侵害された時に救済、回復させるために弁護士や学識経験者を含む「子どもの権利擁護委員」を設けるのも特徴。施策の推進と検証のための組織もつくる。

 同市次世代育成課では、「子どもの目線で行政を進める仕組みや他者の尊厳、権利を学ぶプログラムを、学校、家庭とも連携してつくりたい」と話している。

 子ども条例は、岐阜県多治見、岐阜市など全国で十数自治体が制定し、県内では名古屋、日進市などが条例化を検討している。

2007年9月5日  読売新聞)
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