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ブログ:アルファブロガー・アワード2007 リニューアルして開催中

 影響力のあるブログの書き手「アルファブロガー」を発掘する「アルファブロガー・アワード2007」(アルファブロガー運営委員会主催)が今年も開催されている。4年目の今年は開催趣旨から検討し直し、選考形式も一新。その結果、これまで一部の人にしか知られていなかった質の高いブログが幅広いジャンルでノミネートされ、中間集計では票が分散する結果になっている。今回のリニューアルの目的やこのアワードにかける思いを、ブロガーであり運営委事務局の、ブログソリューション提供会社「シックス・アパート」コーポレートマーケティングディレクター、清田一郎さんと、ブログネットワーク運営会社「アジャイルメディア・ネットワーク」取締役、徳力基彦さんに聞いた。【米岡紘子】

Q:アルファブロガー・アワードは今年で4回目ですね。今回は初めて、正式に実行委員会を立ち上げたリ、選考方法を自由投票から04~06年にアルファブロガーに選ばれた人による推薦形式に変えました。リニューアルした狙いは何ですか?

徳力:実は、この企画をスタートさせた私としては、前回を最後にやめるつもりでした。04年に「日本のアルファブロガーを探せ」を始めた時は、今日のように人気ブログのランキングはありませんでした。無名だけど影響力のあるアルファブロガーをボトムアップで探してリストを作り、紹介するのが目的でした。しかし、3年の間に、さまざまな人気ブログランキングが登場し、取り巻く環境が変わっきた。人気ブロガーに投票が集中し、アワードのランキングは、ほかで行っているランキングと同じような結果が出るようになってしまった。3回を重ねた段階で、「影響力のある無名のブロガーを紹介する」という従来の目的は達成され、もう役割は終えたかなと、そう思いました。“頂上”を探すのはもう終わりにしようと思ったわけです。ところが、清田さんが「3年も続いて価値があるのに止めるのはもったいない」と言ってくれて、選考の方式を変えるなど工夫して、今年も開催することにしました。

清田:ブログは現在、とても盛んになって、有意義で役に立つことを個人で紹介しているブロガーもたくさん現われています。でも、せっかく書いているのにその存在を気づかれていない人が多く、一方で、「いいブログがあれば見たいけど探し方が分からない」という人たちがいる。そういう中で、3年続けてきた「アルファブロガーを探そう」という企画をやめるのはもったいない。徳力さんが「個人で続けるのは難しい」ということだったので、続けるためにシックスアパートとアジャイルメディア・ネットワークで運営委員会をつくり、しっかりとした「アワード」の形にしてリニューアルしました。

Q:それで今回、選考形式を自由投票ではなく、アルファブロガーにお薦めブログを推薦してもらう形式に変えたということですね。

徳力:自由に選んでもらうと、すでに知られているブログに票が集まる傾向がありましたが、今回アルファブロガーからの推薦形式にしたところ、テーマがかなり分散し、今までと違うカテゴリーの人を見つけられるようになりました。“頂上”を見つけるのではなく、山の中腹にいる人をピックアップしているようなイメージです。

清田:今回は検索でもなかなか見つからないような、「へー」という面白いブログが目立ちます。例えば今回、「会社法であそぼ。」という、葉玉匠美さんという弁護士のブログがノミネートされています。私たちも知りませんでしたが、学生の間では“神”と言われている人だったりもします。専門的な知識や役に立つものを持っている価値のあるブログがノミネートされています。

Q:オンライン投票は12月2日まで行われ、最終的に5~10人のアルファブロガーが選ばれますが、オンライン投票以外の選考基準を教えてください。

徳力:オンライン投票の結果に、「グーグル」のページランクや「はてなブックマーク」のブックマーク数など、オープンになっている指標を加えて選考します。投票の中には組織票が入ってくることも考えられますが、そういうものが結果に影響しないようにフィルターもかけています。

Q:ところで、そもそもブログの役割とは何だと考えますか

清田:編集などのバイアスなしに自分の意見を発信できることですね。そして、1つの記事に1つのURLがあるので、直接リンクを貼ることができ、検索エンジンでもヒットするので発信したものが広がりやすい。さらに「はてなブックマーク」のようにブックマークをネット上で共有する「ソーシャルブックマーク」ができたことで、発信したものがより外に伝わりやすくなっています。

徳力:インターネットの魅力、双方向性を個人が体験するのに優れたツールであり、ネットの力を使って個人が情報発信できるツールです。(ブログ限界論など)ブログに関するさまざまな意見はありますが、個人がネットで情報発信するというのは今後もなくならないと思っています。その一つの力に、このアワードがなれればいいと願っています。

Q:12月7日に結果が発表されます。その後の展開はどうなりますか。

清田:今回の投票の途中経過では、票がさまざまな分野のブログに分散しています。それぞれのユーザーに「俺にとって大事なブログはこれ」というものがあることを表わしているのではないかと思います。今後はそういうものを生かしたイベントを展開したり、僕たちには見えないカリスマブロガー、例えば主婦ブロガーなどがいると思うので、選択の幅をどんどん広げ、ブログメディアを広げていきたいと思っています。アワードは、ブログの魅力や可能性を示す、一つの切り口でしかありません。だから、ほかのところでもブログに関する取組みをどんどんやってほしいと願っています。

徳力:今回、ブログを知っているつもりの私たちでも知らないものが多くでてきました。ブロガーたちいのモチベーションがあがるきっかけになっていると思います。アワード行うことに価値があると思っています。結果にご期待ください。

 2007年11月28日

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