積水化成品工業は、中国華東地区において自動車の部材やIT関運の梱包材として、需要の伸びが見込まれる「ピオセラン」(PS/PE複合樹脂発泡体)原料の生産・販売を事業内容とする生産会社を、蘇州工業園区に独資にて設立(2009年春操業予定)する。
中国における生産会社としては天津に続き2拠点目で、世界で6番目の拠点。
登録資本金額は71200干米ドル{約830百万円〉、工場建屋、生産設備、土地借地権など初期投資金額は約500百万円を予定している。
電子機器関連向けのユーザーが集積・拡大している当地域での戦略として、中期的にはピオセラン以外の製品での緩衝材や物流資材の展開も視野に入れている。
競合他社の類似の樹脂による成形品に比ベ、加工コストを10~30%押さえられ、梱包材、構造部材需要の急拡大が望める華東地区にも原料生産拠点を設ける事により、近郊ユーザーへの供給とシェア拡大を図り、当面は日系の自動車メーカー、IT・OAメーカーを中心に販売する。