バリ(AP) 地球温暖化防止のための気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)が3日、インドネシアのバリ島で始まった。約190カ国から集まる1万人前後の参加者が、京都議定書が期限を迎える2013年以降の枠組みに向けた交渉開始で国際合意を目指す。
条約事務局のブア事務局長は参加者らに、「世界の目が皆さんに向けられている。この会議が果たすべき責任は非常に大きい」と呼び掛けた。
また、議長に選出されたインドネシアのウィトゥラル国務相(環境担当)は、「温暖化防止のためにはかなりのコストがかかるが、気候変動が手に負えなくなった場合の被害に比べれば取るに足らない規模だ」と強調した。
2週間にわたる会議の主な目標は、2009年までの交渉完了を目指す行程表(ロードマップ)をまとめることだ。京都議定書から離脱した米国や、温室効果ガスの排出量急増が目立つ中国、インドなどをどのように交渉に巻き込むかが、大きな焦点となる。