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彦根市立病院が分娩再開へ 来年2月に県内初の院内助産所開設
今年3月から産婦人科の医師不足で分娩の取り扱いを休止していた滋賀県彦根市立病院は3日、来年2月1日から「院内助産所」を開設し出産リスクが低い妊婦を対象にして分娩を再開すると発表した。県内での院内助産所開設は初めてで、大津市民病院などでも準備を進めている。
院内助産所は助産師15人、産婦人科医師2人(常勤、非常勤各1人)で自然分娩をサポート。正常分娩ができる妊婦が対象で、出産経験があり、これまで分娩時に異常がなかった妊婦を受け入れる。分娩時には妊婦が楽な姿勢や家族立ち会いなどが選択でき、母親や新生児に異常があれば医師の診断を受ける。
同病院は今年3月、産婦人科医師が3人から1人に減ったために分娩を休止。院内助産所設置をめざして神戸市などをモデルケースに開設準備を進めていたところ、新たに非常勤医師1人が確保できたことから開設のめどがついた。
赤松信病院長は「リスクの低い妊婦の受け入れ条件を、さらに広げるよう努力したい」と話している。