2007年 12月 3日 坂出市の３人殺害、容疑者の着衣不明 △▼ 坂出市で幼い姉妹と祖母が殺害、遺棄された事件で容疑者が犯行の際に着ていた衣服が見つかっていないことが分かりました。捜査本部では殺害の状況を裏付ける重要な証拠として発見を急いでいます。この事件で逮捕された川崎政則容疑者６１歳は山下茜ちゃん、彩菜ちゃん三浦啓子さんの３人をナイフで殺害した後、遺体を坂出港近くの資材置き場に捨てたことが分かっています。その後の警察の調べで３人を殺害した際に川崎容疑者が着ていた衣服がまだ見つかっていないことが分かりました。川崎容疑者の衣服には３人の返り血がついている可能性が高く、殺害した時の詳しい状況を裏付ける重要な物証となります。このため捜査本部では川崎容疑者が死体遺棄現場や自宅とは別の場所に捨てたとみて衣服の捜索を急ぐことにしています。また３日、川崎容疑者に接見した弁護士が検察に対し川崎容疑者の精神状態について簡易鑑定を実施するよう申し入れたと言うことです。 高松市で民家火災１人死亡 ▲▼ ３日午後、高松市で住宅１棟を全焼する火事があり、焼け跡から１人の遺体が見つかりました。３日、午後２時前、高松市木太町の地方公務員、中村務さん（５８）の住宅の２階から火が出でいるのを、近所の人が発見し、１１９番通報しました。消防が消火にあたりましたが、木造瓦ぶき２階建ての中村さんの住宅１棟、約８６平方ｍを全焼し、火は約１時間半後に消し止められました。この火事で、２階の６畳間から１人の遺体が見つかりました。現在、中村さんの５５歳の妻の行方がわからなくなっていて、警察では、死亡したのは、中村さんの妻ではないかとみて身元の確認を急ぐとともに、出火原因を調べています。 香川県・１０年ぶりにタクシー運賃値上げ ▲▼ 香川県内を走るほとんどのタクシーで３日から運賃が値上げされました。初乗り運賃は最大で６０円上がり、１０年ぶりの値上げとなります。高松市内のタクシー会社では、３日夜、車の運賃を表示するステッカーを貼り替える作業が行われました。値上げしたのは、法人タクシーでは香川県下９２社の内８２社の１４９０台、個人タクシーでは１４５事業者の内１３７事業者の１３７台です。初乗り運賃は、小型車で現行の５５０円から６０円値上がりし６１０円に、中型車では現行の５６０円から、６０円値上がりし、６２０円となっています。一部のタクシーでは、値上げ幅を上限以下に抑え、やや安い運賃での運行になっている他、３日の段階では旧料金で運行しているタクシーもあり、香川県下の全てのタクシーが同一運賃ではない状態となっています。一方、岡山県内でも今月１７日にタクシー運賃の値上げが予定されています。 県議会開会・知事「チボリ、年内に方向性」 ▲▼ １２月定例岡山県議会が開会し、石井知事は大詰めを迎えた倉敷チボリ公園の存続問題について、「年内に基本的な方向を示したい」と述べました。石井知事は３日、開会した県議会の冒頭で「限られた選択肢の中ではありますが、最善を尽くし、適切に判断したい」と述べ、公園を運営するチボリ・ジャパン社の取締役会や県議会の議論を踏まえ年内に基本的な方向を示す考えを明らかにしました。３日はこの他、４３億円あまりの一般会計補正予算案を含む１９の議案が一括上程されました。１２月定例岡山県議会は、今月２１日までの１９日間開かれます。 岡山・香川で冬渇水の懸念 ▲▼ 岡山・香川ではこの秋は記録的な少雨であったことがわかりました。岡山県の高梁川水系では今後も雨が降らなければ１か月後にも取水制限が始まる可能性が出ています。岡山県を流れる高梁川、旭川、吉井川の３大水系のうち高梁川水系にあるダムの貯水率は３日、午前９時現在で４７，２％と平年を２６ポイント以上下回っています。今年はまとまった雨をもたらす台風の接近も少なく「秋の渇水」と言われた２００２年よりもさらに降水量が少なくなっています。このままの状態が続けば１か月後にも貯水率は４０％を切り取水制限が始まる可能性が高まってきています。広島地方気象台によると山陽地方の降水量はこの先一か月も平年より少ないと予想されていて貯水率の大幅回復は見込めない状況です。一方、香川県でも今年８月から先月までの降水量が５２．５ミリと観測史上ワースト３位となっています。県内にある１５のダムの３日、午前０時現在の貯水率は４３．６％と平年を２０ポイント以上下回っています。河川事務所では限りある水資源を大切にし身近なところから節水していくよう呼びかけています。 小豆島の生コン組合、巨額横領事件初公判 ▲▼ 香川県小豆島町の生コン組合の巨額横領事件の裁判が３日、高松地方裁判所で開かれ、３人の被告は起訴事実を全面的に認めました。業務上横領などの罪に問われているのは、香川県小豆島町の元組合理事で建設業の山本佳生被告（５４）ら、３人です。起訴状などによりますと山本被告ら３人はおととしから１年半の間に４５回に渡って小豆島町の生コン組合の手形を偽造し、金融機関などから約５３００万円を着服したものです。３日、高松地裁で開かれた初公判で３人は「自分が経営していた会社の資金の穴埋めのためにやった」と、起訴事実を全面的に認めました。組合では、総額１０数億円の使途不明金が判明していて、警察が引き続き余罪があるものとみて調べを進めています。 ファジアーノ岡山、ＪＦＬ昇格決定 ▲▼ 岡山からＪリーグ入りを目指すファジアーノ岡山が２日、アマチュア最高峰リーグＪＦＬ入りをかけた大会で優勝し見事に昇格を果たしました。大会は埼玉県熊谷市で３日間、開かれファジアーノ岡山は最終日のきのう勝ち点でリードされているＦＣＭｉ−Ｏびわこと対戦しました。勝てば自動昇格、負ければ昇格を逃す可能性もある大事な一戦。ファジアーノは序盤から本来の攻めの形でチャンスを作ると前半わずか２分で３９番・ジェフェルソン選手が貴重な先制ゴール。試合を優位に進め前半を１対０で折り返します。後半１１分にはゴール前の混戦でキャプテンの川原選手。惜しくもキーパーチャージを取られますが攻めの姿勢で流れを相手に渡しません。最後まで昇格への強い意志を切らさず戦い抜いたファジアーノ、１対０で接戦を制し２年越しの悲願、ＪＦＬ昇格を果たしました。すでにＪリーグ入りへの手続きを進めているファジアーノは来年ＪＦＬで上位に入れば再来年のＪ２入りが見えてきます。 岡山大学病院が肝疾患拠点病院に ▲▼ 肝炎の診療体制を強化するため、岡山県内の病院でネットワークが作られることになり、岡山市の岡山大学病院が拠点病院に認定されました。岡山県庁で行われた認定式では岡山大学病院の森田潔院長に認定書が交付されました。拠点病院となった岡大病院では県内にある６５ヵ所の医療機関に肝臓病の治療法などの情報などを提供します。肝炎は専門医の診察が遅れ、手遅れになった結果がんなどに進行する恐れがあり、ネットワークの構築で適切な治療を迅速に行えるようになると期待されています。岡大病院では、専門の看護師が電話で相談に応じる肝炎相談センターも設置します。 岡山ゆかりの五輪選手、木原光知子さん追悼 ▲▼ 今年１０月に亡くなった岡山ゆかりの元オリンピック水泳選手木原光知子さんを送る会が岡山市で開かれました。会場の岡山シンフォニーホールには木原光知子さんと親交の深かった人たちや岡山県内の政財界関係者約２千人が集まりました。岡山のために尽力してきた木原さんに対し、集まった人たちからは感謝の言葉が次々と述べられました。このうち、岡山県の石井知事は「国体開会式の炬火リレーで先頭に立ちスタジアムを走る凛とした姿が今でも目に焼き付けられている。多大なるご功績に心よりの敬意を示します。謹んでご冥福をお祈りしたい。」とお別れの言葉を述べました。木原さんは１９６４年の東京オリンピックに当時最年少の１６歳で出場し、引退後はタレントとしても活躍する一方、水泳の普及に力を入れてきました。今年１０月に、くも膜下出血のため５９歳で亡くなりました。集まった人たちは木原さんの冥福を祈り最後の別れをしていました。 津山市で高齢女性が車にはねられ死亡 ▲▽ ２日夕方津山市で道路を横断していたお年寄りが乗用車にはねられ死亡する事故がありました。事故があったのは津山市小田中の市道です。２日、午後５時１５分ごろ近くに住む無職日笠節子さん（７８）が道路を横断中に、津山市小原の２９歳の女性が運転する乗用車にはねられました。この事故で日笠さんは全身を強く打ち、間もなく死亡しました。事故のあった現場は、横断歩道はなく、日笠さんは反対車線の歩道から中央分離帯を越え道路を渡っていたとみられています。警察で事故の原因を調べています。