絵文字業界人インタビュー
●トライコーン株式会社 波木井社長に突撃!の巻
文字や記号を使い、そしてメールのフォントは等
幅じゃなきゃダメ。さらに、横幅もある程度の幅
で読んでくださるということを想定した上でやっ
と成り立つ文化・絵文字。これは、本当に限られ
た人へのメッセージなのかもしれません。
でも、インターネットが多くの人に普及した昨年
に引き続き、今年はもっと多くの人が、メールの
便利さにふれ、メールマガジンをもっと購読して
いくと予想されます。その時、この絵文字は、ど
う受け止められていくのでしょう。
絵文字は本当に読者に受け入れられ、メールマガジンに浸透していくの
でしょうか。……今回は、ご自身も古くからメールマガジンを発行して
いらっしゃる、トライコーン株式会社の波木井社長に、ご意見を伺って
みました。さ、突撃開始!
京太:あけましておめでとうございます、波木井社長。今日は、メール
マガジンの絵文字による装飾の効果について、いろいろお話を、
お聞かせくださいね。
社長:あけましておめでとう、京太さん。今年もよろしく。
京太:具体的に、波木井さんが関わっている、メールマガジンを教えて
くださいますか?
社長:ホームページ情報誌の「ファーストニューズ(購読者約6万人)」
と、主婦の本音マガジン「It's HOT(購読者約3千人)」です。
京太:「ファーストニューズ」は1996年に私がホームページを作成し始
めた頃から愛読しています。私の「今日の独り言」のコーナーで
取り上げたサイトは、この「ファーストニューズ」で見つけるこ
とも多いのですよ。ところで、お仕事をしている中で目にする、
メールマガジンも多いと思いますが、その中で「これはいいな」
と思ったメールマガジンのデザインをご紹介いただけますか?
社長:これです。
京太:み、見覚えがある……(^^; ありがとうございます。以前私が作
成したヘッダですね。ぶどうと自転車は海外のコレクションでみ
つけたデザインをそのまま配置しただけなので、ひねりがないで
すが。お恥ずかしい。このデザインが気に入った理由をお伺いし
ていいでしょうか?
社長:豊かな心をお持ちの絵文字師が作られたという点。
普通の文章同様、絵文字も書いた方の清らかな心がそのまま映し
出されます。限界を打ち破ろうとする心の持ち主が書いたものは、
見る人を感動させます。例えば、上のような限られたスペースに
絵文字でノートパソコンを描けると誰が想像するでしょうか?!
ぶどうや自転車もしかりです。
普通の人間は、「できるわけない」とあきらめてしまいがちです。
ここに挑戦するところに絵文字師の心意気を感じ、人は涙するの
でしょう。
京太:んな大げさな(^^; 照れちゃいますよ。波木井さんは、メールマ
ガジンのデザインに絵文字を取り入れる事に、肯定的ですね。
社長:もう、なくてはならないものになっていますね。日本語の場合、
残念ながら半角のバックスラッシュが 「\」マークで表示されて
しまうため、半角の斜め線を書くことが難しいわけですが、この
ような制限にもかかわらず、また、機種依存文字も何のそので、
すばらしいデザインが次々と生まれているのは喜ばしいことです。
逆に、読者の方にお願いしたいのは、このようなゲージュツ作品
を正しく楽しむためにも、是非、等幅のフォントで見てもらいた
いということです。
京太:そうなんですよね。実は非等幅フォントの読者も多いような気が
します。でも、そういった読者の中には、絵文字を読むときだけ
は、等幅フォントに変更して読む、とおっしゃってくださる方も
いらっしゃるんですよ。そこまでして……と、感激しました。波
木井さん、私のような絵文字師を他にご存じでしたら、ご紹介く
ださいませんか?
社長:Christpher Johnson さんでしょうか。彼のコレクションは偉大
です。
京太:確かにすごいですね〜。リンク集にも追加しようっと。でも、私
が探しているのは、お客さんの依頼に応じて、オーダーメイドの
絵文字を作る人、つまり絵文字職人を捜しているんです。そうい
う方を見かけたら、ぜひご紹介くださいね。最後に、私京太への
優しくも厳しい激励のオコトバをいただけますか?
社長:これからも我々を「あっ!」といわせるデザインで楽しませてほ
しいと思います。京太さんには、絵文字師衆の頭領として、一番
前を走っていてほしいのです(あー。おいてかないでぇー)。
京太:波木井さん、励ましていただいてありがとうございました。この
お言葉を胸に、「絵文字師・京太」ますます絵文字道に邁進して
いく所存です。最後に、波木井さんへ私から「絵文字」をプレゼ
ントしておいとましたいと思います。
次回の絵文字業界人インタビューをお楽しみに!
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