絵文字業界人インタビュー
●「ZDNet Wire」編集部、三津田さんに直撃!の巻
今回の絵文字業界インタビューは、すごいゾ!今ま
で、メールのみでインタビューを行っていた京太が、
初めて外に。「打ち合わせもかねて,インタビュー
しに来ませんか?」という、ありがたいお言葉を胸
に、録再MDとデジカメ片手に、本当に出かけて参り
ました!
行く先は、天下のソフトバンク。東京は半蔵門線・
水天宮前駅を出ると目の前にそびえる巨大なビルが、
ベンチャーの雄とも呼ばれる同社の建物。今日伺う
のは、そのソフトバンクの「ZDNet Wire」編集部。
私は前々から日刊であれだけの情報量を見やすく発行している、ZDNet Wire
に注目していました。この情報量で無料というのも、すごいことです。こ
の「ZDNet Wire」メールマガジンを作っていらっしゃる敏腕編集者・三津
田氏に、さぁ、直撃!
京 太:こんにちは!三津田さん。今日はお忙しいところお時間をいた
だきまして、ありがとうございます。
三津田:どうも。お会いするのは2年ぶりぐらいですね。
京 太:そうですねー。ご無沙汰しています。まず最初に、三津田さん
が関わったメールマガジンのご紹介をお願いします。「ZDNet
Wire」以外にも手がけたメールマガジンはありますか?
三津田:2年前、「INTERNET BUILDER」という今は幻の雑誌がありまして、
そのメールマガジン「internetwire」の編集をしていました。
その後、ZDNet Japanと連動したメールマガジン「ZDNet Wire」
を、始めました。
京 太:世界のZDNetと連動して、海外のニュースが日本語で読めるって、
すごい事ですよね。ZDNet Wireはバックナンバーも充実してい
るし、便利に使っています。でも、日刊でこのボリュームは大
変でしょう?メールマガジンでしか読めないオリジナルコンテ
ンツの量も多いですし。これが毎日だと読む方はうれしいけれ
ど、発行する方のご苦労は……。
三津田:初めは、こんな大変だとは思いませんでした(苦笑)。毎日締
切があるというのは慣れるまで非常につらかったですね。普通
の月刊誌の進行と比較して、デイリーで作らなくてはいけない
日刊のインターネットメディアとは違いますからね。
京 太:「ZDNet Wire」には、広告枠がトップに3つありますが、 あの
広告のデザインは誰が作っていらっしゃるんでしょうか?
三津田:弊社の広告部門から回ってくるんです。テキスト広告だけでな
く紙媒体の広告も、すべて扱う部署ですが。でも、その部署で
作っているのかどうかはっきりしないんですが……。外部から
送られてきているのを、広告部門がとりまとめているだけかも
しれません。
京 太:やはりテキスト広告専門でやってる部署があるわけではないん
ですね。もしかしたら、広告主が自ら作成しているのかもしれ
ないですねー。実際、そういうところは多いですし。
三津田:まぁ、弊社で作っているとしても、他に作る人がいないので、
じゃあ作るか!という感じだと思いますよ。今はアウトソーシ
ングの時代ですからね。職人さんのように絵文字を作成する人
がいて、京太さんみたいな人が間にたってニーズに合うよう手
直しを入れて、広告原稿を作るという流れが一般的になればい
いと思いますよ。そうなればいいなあと思うけど、今のところ
そうなるかは謎ですねー。
京 太:「ZDNet Wire」ではライターをたくさん抱えていらっしゃいま
すが、集まってきた原稿を効率よく編集するために、デザイン
に何か工夫をされていらっしゃいますか?
三津田:デザインは、弊社女性スタッフ (高橋睦美) が創刊時に固めて、
その後数回手を加えました。やはり女性はこういうの上手です
よね。効率化についてもいろいろやってます。校正もメールで
やるとか。
京 太:「ZDNet Wire」ではお正月に(注:ZDnet Wire 1999/01/07号
Extra Edition 掲載)私の作った門松の絵文字を載せてくださ
いましたけれども、このようにメールマガジンのポイントに、
絵文字を載せるのというのは、どうでしたか?なにか反響はあ
りました?
◇ ZDnet Wire 1999/01/07号 Extra Edition
http://www.softbank.co.jp/publishing/zdwire/bk-no/990107e.htm
三津田:いやー、なかなか好評でしたよ。日本では 2バイト文字が使え
るというのが大きいですよね。特集の時とかポイントになる絵
文字があると、僕はいいと思ってます。インパクトがあります。
でも、イラスト料のように絵文字に対してお金を払うというの
は、現状ではあまり一般的でないです。もちろん原稿料はお払
いしますから,絵文字を原稿の一部として、プラスアルファし
た金額でお支払いすることはできるんですけれど。微妙なとこ
ろです。
京 太:わかりますよ。今までお金払うものという認識がなかったもの
ですからね。私としては、原稿依頼の一環として絵文字の作成
を依頼されるというのでも、かまわないのです。「京太さんな
ら、絵文字付きで原稿書いてくれるから」という付加価値で原
稿依頼が来れば、うれしいかぎりです(笑)。
ところで、私は将来、携帯電話で受け取れるようなメールマガ
ジンがもっと登場してくるようになると思っているんですよ。
そうしたら、絵文字を携帯電話でも、イラスト的に使えるかも
しれないと考えています。携帯電話は等幅フォントですから、
きれいに表示できるんですよ。
(実際に携帯電話に絵文字を表示させてお見せする)
三津田:いや、これはいいですよね。今後はこういうのもアリですね。
絵文字の強みは軽さですから、携帯電話で画像を送り合うより
現実的かなと思います。
京 太:絵文字なら、20バイト程度で表情や気持ちを表現できますから
ね。やってみると楽しいですし。
三津田:こういうのビジネスになるといいですよね。もちろん、メール
マガジンでもちゃんとビジネスになるという道を探さないと。
そのためには、女性ユーザーも意識して、取り込んでいけたら
いいなと思いますし、デザインも定期的に変えていきたいなと
思っていますよ。メールマガジンは雑誌に比べてデザインを変
えやすいですし、やらないといけないと思います。
京 太:そのためには、どういう体制で編集していくべきなんでしょう
ね。デザインだけ外部にアウトソーシングする、というような
ことはあり得るとお思いですか?
三津田:はい、あると思いますよ。また媒体の価値を高めるためにも、
デザインを外部のプロに委託するのは有効だと思います。あと、
メールマガジンは、自分のところも含めて少人数でやっている
ところ多いですから。そういったところはなおさらアウトソー
シングが必要なのではないでしょうかね。 やはり雑誌に比べ
コストをかけられないです。回収できる保証がないですからね。
だからこそ、小回りの利く体制じゃないとやっていけないんで
すよ。
だから、ポイントの絵文字が必要かなというときは、アウトソ
ーシングを考えたいと思います。まぁ、きちんとこの分野が確
立するまでは、別途コストをかけるのは、厳しい面もあります
が……この危機感は、ViTAL BiTも同じじゃないですか?
京 太:いやぁ〜、ホントそうなんですよね(^^;思いっきりつっこまれ
てしまいました〜。最後に三津田さんの好きな、80年代のヘビ
メタのイメージの絵文字をプレゼントしておひらきにしましょ
う。80年代のヘビメタって、アイアンメイデンとかかなぁ??
三津田:(突然キラキラとした目で)そうです!あと同時代の現存する
有名どころは、以下のサイトで見ることができます。
◇ IRAN MAIDEN
http://www.ironmaiden.co.uk/
◇ SAXON
http://www.ic-net.or.jp/home/30low/tx_j/saxon_j.html
◇ RAVEN
http://www.ravenlunatics.com/index2.html
3バンドとも来日し,当時日本でも非常に流行りました。あと日
本ではツバキハウスとか……。
京 太:え?椿ハウスですか?椿ハウスで首ふってた??
三津田:「ツバキハウス」ですっ(--;)……。
京 太:世代的には、私の方がその世代なんですよね(^^; 思い出しなが
らこんなのを作ってみました。いかがでしょう?三津田さん。
次回の絵文字業界人インタビューをお楽しみに!
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