浦和が来季の新戦力として大分のU-22日本代表MF梅崎司(20)を完全移籍で獲得することが3日、確実となった。この日までに、大分側に正式オファーが届いた。大分のクラブ幹部は「現在、浦和からしか梅崎へのオファーはない。本人もいきたがっている」と認めたうえで、満額近い移籍金を条件に移籍を容認する方針を示した。

 生え抜きのスター選手の流出は大きな問題だが、やむを得ない事情もある。20歳とまだ若い梅崎の移籍金は推定で約2億円。これは大分の選手総年俸の約半分に当たり、財政難に苦しむ大分にとっては大きな収入となる。一方で、今季の営業収入約80億円を見込み、アジア連覇&リーグ奪冠をめざす浦和は十分な予算を確保している。大分幹部は「大事な選手だが、それくらい出されたらしょうがない」と話した。

 このまま他クラブから浦和を超えるオファーがなければ、年明けにも正式決定する。

=2007/12/04付 西日本スポーツ=