大晦日、あっという間の一年だった。四月六日の母の死、七月十一日の参議院選挙、十一月五日は第一審判決、激動の一年であった。これでもか、これでもかというような試練が次から次へとくる。しかし、私は闘う。
昨年、十月二十九日、胃癌の手術から一年経ち、お蔭様で体調は申し分ない。当初の所見では、悪性転移の可能性ありと言われ、人生を悲観したものだが、立派な医師とそのスタッフにより、胃癌での再発は無いとの太鼓判を押される。一度終わった人生と思えば、どんな逆境にもへこたれない。私には家族が居る、仲間が居る、そして夢がある。今一度かけがえのない郷土と国の為に働きたいというほとばしる情熱が私を生かしてくれる。生かされていることに感謝しながら与えられた環境で精一杯の努力をしていくものである。 北海道の民放テレビで、今年を一文字で表すとしたらという番組で、私は「運」という字を書いた。「運」は「軍 いくさ」が「之 はしる」と書いて「運」という字になる。闘っていないと、頑張っていないと、努力しないと「運」はこないと私は考える。胃癌が転移していなかっただけでも私には運があった。今年を底と考えれば、来年からは少しづつ上昇していくと前向きに考えていけば道は拓ける。一度の人生、悔いを残さぬよう、思い起こすは善の信念で生きていこうと思う。
一年を総括すると家族が元気でそれぞれの立場で頑張り、結果を残し、何よりも家族の絆をしっかりともち続けながら過ごせたことに感謝の気持ちで一杯だ。今年も、いや、いつもだが家族に守られ、松山千春さんはじめ多くの人に支えられ過ごすことが出来た。巡り合わせ、ご縁、出会いに感謝しながら来年も頑張っていこう。
ニュースによると、北朝鮮,朝鮮中央通信は日朝協議打ち切りも辞さないと言っているという。北朝鮮の理不尽さを指摘するのは当然だが次につなげる発想、戦略、戦術を考えていかなければ、横田めぐみさんのご両親の血の滲む涙の出る努力が生きてこないのではないか。強硬策を主張するのは分かりやすいがそれで今までの積み重ねが全て失われたらどうなるのか、相手に足元を見られてもいけないが、少しでもこちらの土俵に乗せるようバランスを取りながら進めるのがリーダーのリーダーたる所以ではないのか。今、求められてるのはリーダーの的確な判断だと考えるのは私一人だけではないと思う。
夕方、五時からNHKTV「小さな旅」という番組でそれぞれの方々の思い出の手紙に触れながらの映像だが新潟の村山さんの手紙には特に感動した「昭和19年戦地に赴く父に面会すべく東京から半日掛けて横須賀に向かう。母は当時2歳9ヶ月の私を背負い、4歳の姉の手を引き、お腹には7ヶ月の弟が居た。30分の面会で父は最後に青いまだ熟していないみかんを姉と私にくれた。どんな思いで父がくれたものか、これが最期かも知れないと思って渡してくれたのか、今でも、青いみかんを見ると胸が一杯になる。その父は、戦争で帰らぬ人となった。」その様な内容だったが、短い手紙の中に父親の最愛の子への万感の想いと、子供の父を思う気持ちが伝わってきて胸が打たれた。この番組を見た人はさすがNHKと感激したことだろう。これからも感動溢れる番組を期待するものである。
朝から降っていた雪も夕方から雨に変わった。今年一年天気は大晦日まで気まぐれなのか、自然の摂理かどうにも出来ないものであった。中越地震で被災にあった方々、台風で被害等に遭った人達、楽しい筈のバカンスで地震、津波に遭遇した人のことを考えると何とも辛く悲しいことである。
まさに「幸運」「不運」紙一重の現実、人生がある事を私自身改めて肝に銘じて生きていこうと思う
新年が皆様にとって良い年になりますようにお祈りいたしております。来年も皆様宜しくお願い致します。
今年一年本当に本当に有難うございました。
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