ソニー、ぐるなび、大日本印刷、三井物産、丹青社の5社は29日、ソニーの非接触IC技術「フェリカ」の用途開拓に取り組む新会社を設立すると発表した。電子マネーや交通乗車券だけでなく、小売り・飲食店などの会員証、ポイントカード、クーポン券など八つの機能を1枚に盛り込める次世代機能の普及を促し、効果的な広告・誘客手段として売り込む。
来年1月に設立する新会社「フェリカポケットマーケティング」は資本金4億円で、ソニーが60%、ぐるなびと大日本印刷が12.5%、三井物産が10%、丹青社が5%をそれぞれ出資する。3年後をメドに読み取り端末を1万店舗以上に普及させ、200万枚以上のカードを発行。売上高20億円を目指す。
新会社が推進する「フェリカポケット」は、カードや携帯電話に搭載するICチップに、事業者のニーズに合わせてポイントカードやクーポンなど8種類の異なる機能を収納することができる仕組み。現在のフェリカ搭載カードでは、決済や会員証など複数の機能を併せ持つことができなかった。(21:13)