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育児ファイル

保育園を選ぶ:7 見学のポイント 普光院亜紀

2007年12月02日

 保育園選びでは、ぜひ見学をしてください。電話でアポイントをとり、訪問します。園庭開放や体験保育の機会を活用するのもよいでしょう。複数の園を見ると特色がわかります。また、父親・母親で行くと、それぞれ違う目で見られてよいという意見もあります。

 ポイントとしては、保育室の様子が落ち着いていて、保育士が子どもに穏やかに接しているかどうか、子どもの表情は明るく生き生きとしているか、日当たり、風通し、戸外遊びの環境はどうか、清潔・安全が保たれているかどうか、などがあります。保育室が子どもで過密になっていたり、保育士の数が少なくて目が届いていなかったりするようでは心配です。

 見学を申し込むと、「いつでもどうぞ」と言う園もあれば、園長・主任が案内できる時間を提示する園もあります。見学を断ったり、応接室で応対して保育室の中を見せてくれなかったりする園は要注意。

 園長や主任の人柄や見識も重要です。いろいろ質問をしてみましょう。食事のこと、おむつのこと、病気のこと……。質の高い園は、子どもの発達について専門的な知識をもち、生活習慣の小さなことにもこだわりをもって、丁寧に保育していますから、それが答えに表れるはずです。母親の就労に理解があることも大切ですが、親へのサービスばかり強調し、「子どもにとってどうなのか」ということを語らない園は、少し心配。給食の献立、調理する人、食材の仕入れなどについても尋ね、納得できる園を選んでください。(「保育園を考える親の会」代表)

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