大阪府の太田房江知事(56)は3日、府庁内で記者会見を開き、来年1月の大阪府知事選について、「今の状況では出馬は不可能と判断した」と3選出馬を断念する意向を表明した。
11月に発覚した高額講師謝礼金や政治団体事務所費など「政治とカネ」を巡る一連の問題について府議会や府民の反発が強まったのを受け、過去2回の知事選で推薦を受けた自民、民主、公明3党や、最大の支持団体だった連合大阪が不支持を決めたことで、出馬断念を判断した。
各政党はすでに候補者選びを本格化させており、知事選の焦点は「後継候補」へと移ることになる。
この日午前8時半から、経済界や連合大阪などでつくる選挙母体の「21世紀大阪がんばろう会」が幹事会を開き、山田信治特別秘書(特別職)が知事の意向として「出馬断念」を説明。同11時からの記者会見で、太田知事は「最近の出来事で府民や議会の信頼を損なった」などと出馬断念の理由を説明した。
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