−−学生起業ということですが、最初はどのような感じだったのですか?
最初はひどいものでしたよ。起業したのは大学2年生のときだったのですが、初年度の売上はたった3万9000円(笑)。これではお給料も払えないというので、次の1年間はがんばって7000万円以上に伸ばしました。
朝4時までお客さまと飲んでから、その日の朝8時までに提案書を作るとか…。日常的に無茶をしていましたね。死にものぐるいというか。そのときは家賃8万円の一軒家が事務所だったのですが、ものすごく古い建物でゴキブリが出るのは当たり前。それを食べるねずみが来て、最後にはねずみを追いかけて猫が駆け回る始末で(笑)。まだたった3年前の話しなんですけどね。
−−"気合い"と"理論"の両方が同居しているような印象を受けますね。
そうですね。動物的なところと理論と、両方必要だと思います。これはいける!と直感でビジネスをスタートできることはとても重要なことですし、さらにそれを理論に落とし込んでいく力、つまりその市場に参入した場合、勝てるのか、負けるのか。勝てるとしたらその理由は、なぜ勝てるのか、競合優位性は何か、といったシミュレーションができるということも大事ですよね。
ドリコムの事業モデルも、某コンサル会社が作ったシートを参考にライフサイクルなどを検討しています。プランをしっかり固めた後、実行に移すときは体力勝負です(笑)。
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