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とっとり人 東京支社報道部

米子でFP活動に入る いとうみきさん(30)
2007/11/26の紙面より
いとうさんが執筆に携わった書籍類がずらり。筆者紹介の部分にはできるだけ「米子市出身」と入れるようにしているという

“幸せな生活”をサポート

 「福祉の本来の意味は幸せなんです」−。大学で社会福祉を学ぶ中、「福祉」を単なる行政サービスではなく「幸せに生きるサポートをすること」と考え、生活設計のアドバイザーであるファイナンシャルプランナー(FP)になった。首都圏を中心に資産運用や金融に関する相談業務に従事する一方、出版、講演など幅広く活躍。企業に属さない“完全独立系”のFPとして、近々ふるさとで活動する予定だ。

 米子市出身。米子東高校を卒業後、日本社会事業大学で社会福祉学を学び、在学中の二〇〇〇年にFPの資格を取得。点字の選挙公報の効果を調査する中で「介護の現場だけでなく、要望を現場にフィードバックするという『福祉』の切り口もある」と感じ、あえて福祉業界ではなく、保険会社への就職を決めた。

 生命保険会社、不動産会社を経て昨年九月から独立系のFPとして活動を開始。師匠と仰ぐ佐藤益弘さんの横浜市内の事務所「優益FPオフィス」で業務にあたる。独立でやっていくためにも、新聞や雑誌へのコラム執筆、書籍出版のほか、講演などにも精力的。「周りからは大変に見えるかも知れないが苦にならない」と語る言葉に充実ぶりが表れている。

 経験を生かし、再来年にも米子に事務所を開設しようと考える。「金融商品が複雑化し、高齢社会も進行する現在、身内以外に気軽に相談できる第三者が必要だと思う」。県内には企業に属するFPはいるが、中立的なアドバイスをくれる独立系のFPが非常に少ない背景がある。いとうさんは「鳥取県にも選択肢を増やしたい」と力を込める。

 「テゴシヤコスル」−。米子弁で「協力しあう」という意味で名付けた自身のブログのタイトルに、「福祉(幸せ)」への思いがにじむ。「喜びを感じるのは、お客さんに感謝されるとき」と語るいとうさん。幸せ作りの手伝いができたとき、自身も幸せを味わう。ふるさと米子で「福祉」の輪を広げたいと思っている。

 東京都町田市在住。


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