柳井市と山口県平生、田布施、上関の三町は二日から、柳井市中央一丁目に休日夜間応急診療所を開所する。平日の夜間は午後七時から同十時、休日（土曜日を除く）は午前九時から午後五時まで。一市三町が共同運営する。

　元医院だった約百四十五平方メートルの建物を借り、約九百万円をかけて改装した。エックス線の撮影システム、心電計などを備える。柳井医師会と熊毛郡医師会の医師約四十人、柳井薬剤師会の薬剤師約三十五人が担当。これに伴い、市内の開業医による夜間と休日の在宅当番制度、熊毛郡の休日診療所（平生町）は廃止となる。

　同診療所の開設は、柳井市の県厚生農協連周東総合病院の小児科存続問題がきっかけ。勤務医の夜間診療を減らすなど負担の軽減を図るため、一市三町が協議を進めてきた。

　周東総合病院には山口大などが四月から二年間、医師を派遣している。その条件として、診療所の開設などの医療体制の整備を求めていた。（島田俊之）