脳死記録紛失で金沢大学病院長を刑事告発 (28日)

金沢大学付属病院が脳死判定の記録を紛失した問題で、大阪の市民団体は28日、病院長を臓器移植法違反の疑いで金沢地方検察庁に刑事告発しました。刑事告発したのは脳死移植に反対している市民団体「脳死・臓器移植による人権侵害監視委員会・大阪」のメンバーや医療関係者合わせて215人です。金大付属病院は去年5月、50代の男性を脳死と判定し、臓器摘出を行いました。しかし、今年4月に厚生労働省が脳死判定が適正に行われたかどうか検証するため、記録の提出を求めたところ脳波の記録がなくなっているのが分りました。臓器移植法では脳死判的記録は5年間保存するよう義務づけています。「監視委員会・大阪」の岡本隆吉代表は「脳の機能が生きてるかどうかを判断するのに一番大事なのは脳波の測定なので、その一番大事な証拠として残る脳波記録が無いということは本当にその人が脳死だったかどうかさえも疑われることになる。」と語っています。地方検察庁は受理するかどううかを検討するとしています。 (16:22)