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中国製茶碗から有害物質、大阪府が6万個回収命令

2007年12月03日

 大阪府健康福祉部は2日、全国の100円ショップなどで売られている中国製の「プーさん茶碗(ちゃわん)」2種類から、有害化学物質のホルムアルデヒドが検出されたとして、輸入元の「シンセーインターナショナル」(大阪府吹田市)に回収を命じた。昨年10月から今年11月までに計約6万1千個が輸入され、近畿、東京、神奈川、長崎など全国28カ所で販売されているという。同部は「人体に影響がある量ではない」と説明している。

写真大阪府が回収を命じた茶碗=大阪府提供

 同部によると、茶碗は合成樹脂製。愛知県衛生研究所が11月、定期検査の一環で同県内で販売されている食器を調査する中で検出し、輸入元の会社がある大阪府に通報した。同社は1日から自主回収を始めている。

 ホルムアルデヒドは消毒剤や防腐剤、食器の加工などに利用されているが、大量に摂取するとせきや皮膚炎を発症したり、視力が低下したりすることがある。

 茶碗の一つは薄い緑色で、底に同社の社名と「MM―111」と書かれたシールが張られ、茶碗本体にも「MM―111」の刻印がある。もう一つは白地で、販売元の大創産業(広島県東広島市)の社名や「発注PM109」というシールが張られている。

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