下関市は14日、通勤などに自家用車を使わないよう市民に呼び掛ける「ノーマイカーデー」を実施する。市職員のみを対象にした取り組みはあったが、浸透度は今一つのため、今年は初めて民間企業にも呼び掛けた。当日はバスの半額券発行やJR山陰線の臨時便運行が予定されている。
市ノーマイカーデー強調週間(12月10~21日)を前に30日、江島潔市長が参加呼び掛けの一環として同市大和町の「林兼産業」を訪問。市役所から往復約6キロの道のりはPRのため、市職員2人と共に自転車を使った。
応対した同社の佐藤勝常務取締役は「個人が日常の中で環境問題について身近に考えるきっかけになるのではないか。最大限の協力をしたい」と約束した。同社によると、社員約300人のうち250人ほどがマイカー通勤者。当日はそのうち約200人が公共交通機関で通勤する予定だ。
当日は事前登録者を対象にサンデンバス半額乗車券を発行し、山陰線で午後10時16分下関駅発滝部駅行きの列車を特別運行する。参加企業・者には下関大丸など協賛店、協賛施設で割引などのサービスが受けられるチラシを配る。問い合わせは市環境政策課(0832・52・7115)。【福島祥】
〔下関版〕
毎日新聞 2007年12月1日