【W杯】「韓国は恥知らずな反則をしない国」
韓国サッカーに向けられたオランダ人の深い愛情
オランダ・ロッテルダム中央駅周辺をうろうろしていたら、何人かの市民から「お困りですか?」と声をかけられた。オランダ代表チームのキャンプ地フンドルを訪ねようと出かけたまでは良かったが、一体フンドルがどこにあるのかわからずに困っていたところだった。
フンドルに行きたいと告げると、「オランダ代表チームのキャンプ地ですか? ちょっと待ってください。私の車に大きな地図があります」という答えが返ってきた。旅行者の地図には小都市の地名まで載ってないことを知ると、ほかの市民が手を差し伸べてくれた。見知らぬ土地で、どこへ行こうと異邦人であることに変わりはないが、ここでは心寂しくないような気分がした。
「サッカーを見に来たんですか? すばらしいですね。韓国といえば、ヒディンク監督が率いていた国じゃないですか。今はアドフォカート監督ですよね?だから韓国のことも好きです。私が外国人すべてに優しいわけではないんですよ。韓国は特別です」
当初の予想よりフンドルは遠かった。汽車に乗り、バスに乗り換え、さらにタクシーに乗ってしばらく行かねばならない田園型リゾート地だ。とりあえず旅の友となる新聞を買ってみると、懐かしい顔が目に飛び込んできた。オーストラリア代表チームを率いるフース・ヒディンク監督の写真だ。オランダの新聞で、外国代表チームの記事としては唯一大きく取り上げられていた。
それを見ていた周囲の人たちは「ヒディンク監督の人気は非常に高く、オランダの新聞でも大体20%以上の紙面を割いて動向を伝えている」と教えてくれた。その上、4日のオランダ代表チームとの強化試合を控え、関心はさらに高まっており、ひと月前に入場券が売り切れになった程だという。ふと雑貨店の棚を見ると、ヒディンク監督がアッパーカット・セレモニーをするシーンを描いた広告が置かれていた。
「われわれは韓国を家族だと思っています。2002年にあなたの国をどれだけ応援したかご存知ですか? ヒディンクは本当に魔法使いのようでしょう? 天才です。韓国もすばらしかった!」
韓国サッカーに対する愛情も深かった。代表チームを応援するためにフンドルまで来たというある市民は、「韓国サッカーがなぜオランダで愛されているか、ご存知ですか」と尋ねてきた。
「韓国は恥知らずな反則をしない国だからですよ。真のフェアープレーの国です。ヨーロッパは、実力は優れているかもしれないが、ずるがしこい選手が多いんです。初めは韓国という国すら知らなかったが、2002年の時から気に留め、見守るようになりました」
アムステルダムから車で2時間程かけて来たという別の市民からも似たような反応が返ってきた。「2002年の結果は当然の結果です。フェアープレーで勝ち取った成果です。他人にはたやすくマネのできない偉業をあなたたちは成し遂げました。私たちもどれだけ誇らしかったかご存知ですか? あれから4年が経っていますが、童話のような韓国のサクセス・ストーリーを語るファンがいまだに大勢いるんですよ。今回も韓国を応援しますよ!」
オランダ=チェ・ボユン特派員
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