袋井市は30日、市議会病院問題特別委員会で、掛川市との病院統合について協議する「新病院建設協議会」の決定済みの委員を示した。委員は当初の予定から2人増え計36人。掛川市側から強い要望のあった東京女子医大関係者が含まれ、同大病院の川野良子副院長兼看護部長が名を連ねた。 掛川市に看護学部のキャンパスを持つ同大の関係者を委員にすることについては、同市議会病院問題特別委員会で複数の委員が主張するなど、同市側の強い意向があった。川野氏を委員にしたことについて原田英之市長は「医師でなく看護関係ということで了承した。教授も務めており、有識者と判断した」と説明した。 委員会に出席した袋井市議からは「浜松医大と名古屋大から医師派遣を受ける新病院に、3つめの大学が加わることで意見の一致が難しくなるのでは」と懸念の声が挙がったが、最終的には委員会として了承した。 川野氏以外の有識者委員は、寺尾俊彦浜松医大学長、松尾清一名大医学部付属病院長をはじめ、佐古伊康・しずおか健康長寿財団理事長、上島清介県社会福祉協議会長、小山秀夫県立大経営情報学部長、見野孝子NPOライフケア浜松理事長ら。このほか両市長、両市議会議長、両市議、両病院長、医師会、市民代表らが加わる。3日に掛川市議から3人、県から3人の委員が最終決定し、36人の委員がそろう。 第1回協議会は26日、掛川市で開かれる。 |