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素直なままで
作:みちる



気づき始めた気持ち2


マジヤバい。
なぜ、奴も俺と同じ男の証をつけているんだ。
いや…そんな事はどうでもいいか。
新井さおりという彼女がいるのわかってて、俺は奴にはまってきている。
重症だよ。
「なぁ、まださおりちゃんと続いてるわけ?」
「うん。もしかして、俺に妬いてるとか? あ、実は隆もさおりの事が好きだったとか?」
上目遣いで、そう俺を見るな。
思わず、抱きしめて、キスをしたくなってしまうだろう。
そのプクンとしたさくらんぼみたいな小さな唇に、吸い寄せられる。
頭でわかってる。
目の前のこいつは正真正銘、男であるという事は。
俺と同じ男の証を持っている。
女みたいな可愛い顔立ちと、思わず守ってあげたくなる位の小柄できゃしゃな体つきっていうのはありなのだろうか。
「ねぇってば! 俺の話聞いてた?」
「うん。別にさおりちゃんに嫉妬なんてしてないよ」
慌てて答えた。
「良かった…。てか、隆に好きな人位いるだろ?」
いきなり、そう質問してくるのか、この男は。
俺が必死に理性と戦ってるのを知らない。
「いるにはいるけど、きっと告白したら、終わってしまうような気がして…」
まさか、目の前にいる龍二が気になっているなんて言えるわけがないだろう。
「今すぐ、ここで犯してやろうか?」なんて言えるわけもないし。
「わからないじゃん? 告白してみれば?」
俺の気持ちを知らない龍二は、なおも俺の気持ちを逆なでるような事を聞いてきた。
というか、一方的に俺がモヤモヤしているだけなのだが。
「例えば、例えばだけどさ。親友が、自分の事を好きだと告白してきてみ? 絶対嫌だろ?」
「うーん。どうだろう? けど、好きじゃなかったら友達でいないと思う」







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