パロマ事故で遺族提訴、損賠2億円
date:11/26 15:41

 パロマ工業のガス湯沸かし器による一酸化炭素中毒で東京の大学生が死亡した事故で、遺族がパロマ工業や東京ガスなどを相手取り、およそ2億円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。「パロマ製品の欠陥がなければ、浩幸は亡くならないで済みました。きょうから浩幸の無念を晴らすための第一歩です」(遺族 上嶋幸子さん)。訴えを起こしたのは、パロマ工業のガス湯沸かし器による一酸化炭素中毒でおととし死亡した東京の大学生、上嶋浩幸さん(当時18)の両親ら遺族です。パロマの湯沸かし器をめぐっては、不正改造が原因で、1985年頃から同じような死亡事故が相次いでいました。遺族は「事故の危険性を認識しながら放置した」として、パロマ工業のほか、使用者に危険性を通知する義務があったとして東京ガスなどを相手取り、総額でおよそ2億円の損害賠償を求めています。

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