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パロマ工業元社長ら起訴へ 再発防止怠り悪質、東京地検
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東京都港区で2005年、大学生上嶋浩幸さん=当時(18)=と兄がパロマ工業製ガス湯沸かし器使用中に一酸化炭素(CO)中毒で死傷した事故で、東京地検は1日までに、業務上過失致死傷罪で、パロマ工業(名古屋市)の小林敏宏元社長と鎌塚渉元品質管理部長を近く在宅起訴する方針を固めたもようだ。
地検は、事故が不正改造に加え、改造された製品の回収など再発防止策を怠ったことが重なって起きたと判断。必要な指示をしなかった元社長らの行為を悪質として、刑事責任追及が不可欠と結論づけたとみられる。
製品の安全対策をめぐり企業トップが起訴されるのは極めて異例。
警視庁が10月、不正改造した元作業員=死亡=を含めた3人を書類送検していた。警視庁の調べに、小林元社長、鎌塚元部長はともに「対策を講じていれば事故は防げた」と大筋で容疑を認めていた。
(共同通信社)
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