注目の要旨・全文
消費税率引き上げの必要性を明記した政府税調の答申など
【社会】パロマ工業前社長ら在宅起訴へ 事故再発防止怠る、東京地検2007年12月1日 13時13分 東京都港区のアパートで2005年11月、パロマ工業(名古屋市)製ガス湯沸かし器を使った大学1年の上嶋浩幸さん=当時(18)=が一酸化炭素(CO)中毒死した事故で、東京地検は業務上過失致死傷罪で、同社の小林敏宏前社長(70)と鎌塚渉元品質管理部長(57)を近く在宅起訴する方針を固めた。企業の経営者が、安全対策を講じなかった責任を問われて、起訴されるのは異例。 東京地検の調べによると、小林前社長らは1985年以降、不正改造された同社製品で不完全燃焼が続き、CO中毒死する事故が頻発したことを把握していた。 さらに、改造禁止を指示した後の2001年に同様の死亡事故が発生したにもかかわらず、製品回収や消費者への注意喚起などの再発防止策を怠った。 この結果、05年11月28日、アパートで改造機器を使った上嶋さんがCO中毒死し、一緒にいた兄も重症にさせる事故が起きた。 東京地検は、小林前社長らが、危険性を認識しながら必要な再発防止策を怠った結果、死亡事故が起きたと判断、刑事責任を追及する方針を固めたもようだ。 (中日新聞)
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