◇来年1月14日から
京都市は来年から、体が不自由な人に対し、ごみの戸別収集と安否確認を併せた無料サービスを始める。ヘルパーの公的派遣を受けている高齢者や障害者が対象。玄関先で収集し、ごみ出しがない場合は呼び鈴や電話で安否確認をする。市まち美化推進課は「孤独死の防止など地域福祉に役立ちたい」と話す。3日から受け付け、来年1月14日から始める。
同課によると、介護保険や障害者自立支援法に基づくヘルパー派遣を受けている市民は計約1万9000人。今回のサービスは、このうち所定の回収場所までごみを出せない人が対象で、一軒家、マンションなどを問わない。利用者がごみを出したい曜日を申請し、週1回、各戸の玄関先で収集。家庭ごみ▽缶・びん・ペットボトル▽プラスチックごみ▽小型金属類の4種類すべてに対応する。
利用者はまた、非常事態の場合に駆け付けられる近隣の親せきらの連絡先1カ所を登録できる。収集時に玄関先にごみが出ていない場合、作業員が安否確認のため呼び鈴を鳴らす。数分間、応答がなければ各区のまち美化事務所(家庭ごみ収集事務所)を通じて登録先に電話。不通の場合はヘルパーに連絡する。作業員は玄関内に入らない。
申し込みは、ヘルパーが利用者からごみ出しの希望曜日・時間や安否確認の連絡先を聞き取り、申請書を同事務所に提出する。その後、同事務所職員が家庭訪問し、収集日(土、日曜を除く)などを決める。【朝日弘行】
毎日新聞 2007年12月1日