【ニューヨーク共同】国連と世界銀行は29日、鳥インフルエンザの感染状況に関する報告書を発表、人から人へ感染する新型インフルエンザが今後、世界的に大流行する危険性は依然高いと警告した。また、インドネシアなどでは現在も家禽(かきん)を通じた感染が続いていると指摘した。
報告書によると、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の感染が確認された国や地域は60に上る。大半が感染拡大を防いだが、インドネシア、エジプト、ナイジェリアのほか、中国、バングラデシュの一部地域では現在も感染が続いているとみられる。
2003年以降、12カ国の334人が感染し、205人が死亡。感染者、死者のいずれもインドネシアが最も多い。
毎日新聞 2007年12月2日 東京朝刊