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 きょうから師走。年の瀬の風物詩ともいえるベートーベンの「交響曲第九番」、世に言う「第九」の季節がやってきた。

 全国各地で例年、十二月には百数十回の公演があるという。合唱パートを市民が担うのが定番。「聴く第九」から自ら参加する「歌う第九」として定着してきた。岡山県内では二日の津山市を皮切りに、九日に岡山市、二十三日に真庭市、二十四日に笠岡市と続く。

 第九が日本で初演されたのは一九一八年。徳島県鳴門市の板東俘虜(ふりょ)収容所でドイツ人捕虜たちによって披露された。日独の交流を描いた昨夏公開の映画「バルトの楽園」でもおなじみだ。

 年末に第九を演奏する慣習は世界でも日本だけという。恒例行事化した理由は、楽団が正月のもち代(ボーナス)稼ぎをするため、と聞いたことがある。きっかけはともあれ、人類愛を謳歌(おうか)したこの大曲が一年の区切りをつけ新年を迎えたいという日本人特有の感覚に合致したのが、やはり大きいような気がする。

 指揮者の金聖響氏は「ベートーヴェンの交響曲」の中で「第九には宗教的な悟りのようなものが強く感じられる」「孤独を救済してくれる崇高な音楽」と、その魅力を書いている。

 殺伐とした事件が続き、偽装に揺れるなど暗いムードに覆われたこの一年。「来年こそは」の思いを託しながら、「歓喜の歌」を高らかに響かせてほしい。


(2007年12月1日掲載)
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