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【政治】

『安倍路線継続』で勉強会 “反福田”懸念自民ピリピリ

2007年11月30日 朝刊

 自民党の安倍晋三前首相が推進した憲法改正など保守路線の継承を目指す勉強会の準備会合が二十九日開かれ、十二月四日に設立総会を開くことを決めた。会合には、二十三人の自民党議員と、同党を離党して無所属の平沼赳夫元経済産業相が出席。会長に中川昭一元政調会長を内定した。

 参加者のうち六人が九月の党総裁選で麻生太郎前幹事長の推薦人となっており、党執行部や福田首相に近い議員らは「反福田の行動を取るのではないか」と神経をとがらせている。

 中川氏は会合で「数カ月前まで皆がやるべきだと言っていたことが、消えてしまうことがあってはならない」とあいさつし、教育改革など安倍路線の継続を強調した。

 これに対し、首相の出身派閥・町村派の中川秀直元幹事長は「全党一丸となって福田内閣を支える勉強をしてほしい。そうでない動きなら(派閥を)出てやってもらうしかない」と、同派からの勉強会出席をけん制。

 伊吹派幹部も「勉強会は、明らかに麻生氏を支援したメンバーが中心だ。前防衛次官汚職事件などで福田政権が苦境に立っている時期に旗揚げするのもいかがなものか」と不快感を示している。

 

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