北方領土返還運動開始の記念日である1日、北海道根室市など1市4町の住民ら約230人が東京・銀座を街頭行進し、早期返還を訴えた。
参加者は正午に東銀座をスタートし、長谷川俊輔・根室市長を先頭に「島を返せ」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げ、週末でにぎわう繁華街を行進した。
国後島の元島民で根室市在住の和泉公夫さん(84)は「漁の最中に2回、旧ソ連の船に拿捕(だほ)されたことがある。それでも北方領土がロシア領だと思ったことは一度もない。多くの人にこの思いを知ってほしい」と話していた。
12月1日は、1945年に当時の根室町長がGHQ(連合国軍総司令部)に北方領土返還を陳情した日で、運動の始まりとされている。都内での街頭アピールは、今年2月の都庁周辺の行進に続き2回目。
毎日新聞 2007年12月1日 20時14分 (最終更新時間 12月1日 21時14分)