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台湾ハイテク事情 日本市場に熱い視線 (1/3ページ)

2007.12.1 21:30
このニュースのトピックス中国経済
「南部サイエンスパーク」で7工場を展開する奇美電子「南部サイエンスパーク」で7工場を展開する奇美電子

 日本を含めた東アジア地域で、台湾経済の快走ぶりが目立っている。製造業の好調な輸出を背景に、今年7−9月の国内総生産(GDP)は6・29%で、年間成長率も5・56%(見込み)と昨年を上回るのは確実な状況だ。さらなる成長を目指し、日本市場に熱い視線を注ぐ台湾企業の一端をみた。(真岸克治 写真も)

 ◆液晶が7割

 台南市と高雄市で11年前から開発の始まった工業団地「南部サイエンスパーク」。これまでに214社が進出し、日本を含む外国企業も23社にのぼる。液晶や半導体、バイオといった最先端産業の一大集積地だ。

 昨年のパーク全体の生産高は1兆5800億円で、今年は15%増の1兆8200億円が見込まれている。液晶分野の生産額がパーク全体の7割以上を占め、ここに7工場を展開する台湾第2位の奇美電子(CMO)が存在感の大きさを見せている。同社のグループ全体の売り上げは今年で1兆6800億円となる見通しだ。

 大企業だけでなく、設立5年目のイートンソーラーテックも負けていない。世界的な太陽電池の市場の拡大という追い風を受け、昨年の売り上げは前年同期比2・1倍の237億円。来年の目標について同社のチン・ヤオ・ツァイ社長は「単結晶太陽電池で世界のトップ3入りを目指したい」と語る。

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「南部サイエンスパーク」で7工場を展開する奇美電子
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