2007年12月01日 更新
ヤ軍・松井秀がフクザツ帰国…ツ軍移籍打診されたら拒否も
右ひざ手術を終え帰国したゴジラ。ひざを守るためにもトレード拒否権を行使する?(撮影・千村安雄)
ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が11月30日、ニューヨーク発の日航機で成田空港に帰国。今オフに右ひざの内視鏡手術を受けたゴジラはツインズへのトレード報道などに戸惑いを見せ、仮にトレードを打診された場合は自身の契約条項にある拒否権を行使する可能性を示唆した。
◇
14日(日本時間15日)に右ひざを手術したばかりの松井秀が、約9カ月ぶりに帰国。それでも胸中は複雑だった。
「そういう話(トレード関連)は聞いていません。(拒否権行使の可能性は)今はわかりません。そのときになってみないと…」
歯切れのよくない口調。その原因は、今オフに浮上しているトレード話だ。ニューヨークでは、恩師のジョー・トーリ監督が指揮を執るドジャースやツインズへのトレードが取りざたされている。
松井秀はヤ軍との契約の中で他球団へのトレード拒否権を保持。これまで「もし、トレードといわれたら使わないでしょう。その時点でヤンキースから必要ないと判断されたわけですから」と行使しない考えだった。
ところが今回は「そのときになってみないとわからない」と方向転換し、仮にトレードを打診された場合の拒否権行使をにおわせた。ツ軍本拠地のメトロドームが、ひざへの負担の大きい人工芝であることも影響しているようだ。
「例年以上にしっかりと体のケアをして来シーズンに臨める準備をしたいです」
ゴジラにとって、このオフは、日本の風をこれまでになく冷たく感じるかもしれない。
★オフはリハビリ
松井秀は今後、都内のトレーニングジムや自宅でリハビリに努める。年末年始は例年どおり、石川・能美市の実家に里帰りする予定。6年目のキャンプに備えての渡米は来年2月中旬となりそうだ。
★あわや大惨事!?
同乗した俳優の加山雄三さんらと飛行機を降りた松井秀が到着ゲートから“動く歩道”に向かっているとき、前を歩いていた女性が足を取られて転倒。あわや将棋倒しのハプニングに巻き込まれるところだったが、警備員らの手助けで事故は免れた。到着ロビーで待ち受けたファンからは口々に「お帰りなさい」と声を掛けられた。