17人が無職から国家公務員の行政職に−。30代のフリーターらの「再チャレンジ」に国家公務員の門戸を開こうと、本年度初めて実施した中途採用試験の合格発表が30日あり、行政事務職で合格した37人のうち約半数の17人が、受験時に定職に就いていなかったことが分かった。
人事院は「学歴、職歴を問わず公務員になるチャンスを与えるという目的は達せられた」としているが、「再チャレンジ」の推進を掲げた安倍晋三前首相の退陣もあり、来年度の実施は未定という。
合格者は行政職のほか、税務や技術職、刑務官なども含め計162人。試験には2万5075人の応募があり、約155倍の狭き門だった。受験時の職種は行政事務職に限って公表した。
合格者の4月1日現在の年齢別では、30歳が最多の25人。男女別では、男性128人に対し女性は34人。全体の80%が大卒だった。